若者が、犯罪に巻き込まれるケースが後を絶たない大阪・ミナミの「通称・グリ下」。
ここにはどのような若者たちが集まるのか?またそこに集まる理由とは。
さらに、夏休みに増えるトラブルから若者を守ろうと、24時間相談を受け付ける「駆け込み寺」を取材した。
■”グリ下”では「オーバードーズ」が蔓延 「売春」や「暴力」も
お盆休みで、多くの観光客が訪れる大阪・ミナミ。
その一角にあるのが、およそ5年前から、生きづらさを抱える若者などが集まるようになった、グリコの看板の下、通称“グリ下”だ。
ここでは薬を過剰摂取する“オーバードーズ”が蔓延。
当時14歳:みんなでパキった(ハイになる)方が楽しいです。宇宙見えるっす。
売春やパパ活の被害に、巻き込まれるなどの問題もあるのだ。
さらに最近では、トラブルを脅しや暴力で解決する、いわゆる“詰め事”が増え、ことし2月には、当時17歳の男性3人が殺傷される事件も起きた。

■「家より大切な居場所」若者が集まる理由とは
若者が犯罪に巻き込まれるケースが後を絶たない“グリ下”ですが、一方で、集まる若者に話を聞くと、「違う側面」も見えてくる。
14歳:友達おらんから友達作りに来ている。
14歳:居場所です。家より大切な居場所。
家庭環境の悩みや孤独を共有する、“居場所”となっているのだ。
夏休み期間、“グリ下”にはどのような若者が集まっているのか。
取材班が訪れると、この日も多くの若者の姿が。
15歳:普段から曜日とか時間帯関係なくここにおる。
(Q学校は?)
16歳:夏休み!人多いし、(グリ下に)普段来ない子も来るから楽しい。

■夏休み期間は24時間体制 『大阪ミナミ駆け込み寺』
そんな中、去年11月に若者たちを救おうと新たな場所が「大阪ミナミ駆け込み寺」である。
「駆け込み寺」は「グリ下」から歩いて5分ほどの場所にあり、夏休み期間は24時間体制で相談を受け付けている。
東京の歌舞伎町で20年以上、若者の支援をしている団体が立ち上げたのだ。

■夜を徹して行われるパトロール 相談のきっかけを作るため
中心となって活動しているのはスタッフの清水葵さん。
自身にも家庭環境に悩み、自暴自棄になった過去がある。
日本駆け込み寺・清水葵さん:一部分(グリ下の子の気持ちが)わかるなっていうところがあって。叶えたい夢とかが出てくるといいなという思いで接している。
駆け込み寺を自ら訪れる若者はまだ少なく、清水さんは定期的にパトロールも行っている。
日本駆け込み寺・清水葵さん:今メイク落としとか配ってるんですけど、大丈夫ですか。
相談のきっかけを作るため、メイク落としやティッシュなどを配りながら声を掛けているのだ。
夜を徹して行われたパトロール。
日本駆け込み寺・清水葵さん:すぐそこの駆け込み寺っていうところやねんけど、たまにこうやって夜回りしてて…。

■『グリ下』に集まる若者たちへ 駆け込み寺・スタッフの思い
清水さんは、若者たちになかなか受け入れてもらえなくても、通い続けてまずは顔を覚えてもらうことが大事だと話す。
日本駆け込み寺・清水葵さん:ここやったらどんな状況でも受け入れてもらえるって思ってもらえる、そんな団体になればいいかなと思います。
居場所がなく、『グリ下』に集まる若者たち。
適切な支援につなげる必要がある。
(関西テレビ「newsランナー」2026年8月14日放送)

大阪ミナミ駆け込み寺
TEL 080-7602-1818
【相談受付時間】
月曜日~土曜日 13:00~18:00(日・祝日は休み)
※夏休み期間の7月20日〜9月5日は24時間対応
※この電話番号から寄付も受付け中

