災害時にペットと避難する際、どこで過ごすかは大きな課題となる。福島テレビの調査では、飼い主の約8割が「車中泊」を選ぶと回答したが、避難方法にかかわらず安全に過ごすためには事前の備えが欠かせない。専門家に、ペットと避難する際のポイントや車中泊で注意すべき点を聞いた。
■“ハウス”の重要性
ペットのしつけ教室「わんぱくズKomm!」の校長・後藤啓寿さんは、最も重要なのは“ハウス”ができることだと話す。避難所でもケージの使用が求められるため、普段からスムーズに入れるよう練習しておくことが安心につながる。無理に押し込まず、おやつで誘導する方法が効果的だという。
犬は暗くて狭い空間を好む傾向があり、ケージは落ち着ける場所になる。いざというときにケージに入れることができれば、避難生活のストレス軽減にもつながる。
■備蓄は10日分
車中泊の環境づくりでは、少し動けるスペースやトイレの確保が望ましい。さらに災害時に欠かせないのが備蓄だ。後藤さんによると、小型犬なら1袋で1週間から10日分のフードを確保できるという。
人の食料は支援が比較的早く届く一方、ペットフードは不足しやすいため、事前の準備が重要となる。リードや首輪も備蓄品に入れておくと安心だ。
■車内の暑さ対策
夏場の車中泊では車内の高温が最大のリスクとなる。熊本県の被災地では、エンジンを切った車内温度がすぐに45度を超えた。後藤さんは、エアコンは20~25度程度に設定し、季節を問わず日陰に駐車することを勧める。温度を下げるためには、外側から日よけを施すことも必要だ。
■日陰に駐車を
家族の一員であるペットと安全に避難生活を送るためには、事前の備えと日頃の練習が欠かせない。
