一見すると高級チョコレートやステーキ肉だが…実はすべて石。国内外の貴重な鉱物を一堂に集めた企画展が、福井・坂井市の博物館で開かれている。国内屈指の鉱物収集家のコレクションや、福井でしか産出されない石など一見の価値ありだ。
豚肉にしか見えない…
ニンジンとグリーンピースが添えられたジューシーなステーキ…のように見えるが、皿に盛り付けられているのは「石」。自然が生み出した、その名も「豚肉石」だ。
坂井市龍翔博物館で開かれている企画展では、国内外から集めた約400点の鉱物が並ぶ。
鉱物とは、地球の自然が作り出した物質の総称で、ダイヤモンドなどの宝石をはじめ、金・銀・銅などの鉱石、そして天然石が含まれる。
インドで採取したふわふわの鉱物「オーケン石」や、紫外線に反応して光る蛍石(フローライト)など、色も形も様々だ。
隕石衝突によって生成された透明な石片「リビアングラス」や世界でも福井県でしか産出されていない「コンペイトウ石」もそろい、北陸で最大級の規模の企画展となっている。
国内屈指の鉱物収集家のコレクション
展示の核となるのは、国内屈指の鉱物収集家として知られる澤田操氏のコレクションだ。赤・緑・紫・黄と色とりどりの石が整然と並び、まるで宝石箱のようなきらびやかな空間を作り出している。

学芸員の本田実和子さんは「鉱物って、ちょっと難しいと思うかもしれませんが、地球の欠片なんです。鉱物を知ることは、地球の成り立ちを知ることになります」と語る。色や形の多様さが、地球46億年の営みを映し出しているのだ。
企画展は9月6日まで開催され、会期中はワークショップや専門家によるトークイベントも予定されている。

