11年ぶりに石川県で開催された「日本スポーツマスターズ」。名誉総裁である高円宮妃久子さまが石川県内を訪れた。2026年9月21日の競技観戦に先立ち、20日には能登半島地震で甚大な被害を受けた内灘町やかほく市を視察された。液状化の爪痕が残る地域で復興状況の説明を受け、再建された神社では住民一人一人に声をかけられる場面も。「びっくりした」と住民が語る気さくな交流の様子とは。
「まさか声をかけてくださるとは」高円宮妃久子さま、能登被災地ご訪問

原則35歳以上のアスリートが日本一を目指すシニア世代のスポーツの祭典「日本スポーツマスターズ」。2026年、11年ぶりに石川県で開催されたこの大会に合わせ、名誉総裁を務める高円宮妃久子さまが9月20日から県内入りされた。21日には金沢市のいしかわ総合スポーツセンターを訪れ、バスケットボールの競技を観戦。熱戦を繰り広げる選手たちに拍手を送られた。

液状化の爪痕残る被災地へ
スポーツ大会の観戦に先立ち、久子さまが足を運ばれたのは、能登半島地震で大きな被害を受けた地域だった。20日、久子さまは液状化による甚大な被害が出た内灘町を訪問された。町内に設置された仮設の公民館では、担当者から液状化被害の詳しい状況や、現在の復興の進捗について説明を受けられたという。静かに耳を傾け、被災地の現状を見つめられていた。

内灘町に続き、久子さまはかほく市大崎地区も訪れられた。この地域も地震で被害を受けたが、その後、神社が再建された。久子さまはその神社を視察し、集まっていた地域住民のもとへ歩み寄られた。そして、一人一人に優しく声をかけられたという。思いがけない出来事に、住民の一人は驚きを隠せない様子でこう話した。

「びっくり。まさかこちらの方に近づいてきて声をかけてくれるとは思もってなかったので、ああいう風に…びっくりしました」

“テレビで見るまま”のお人柄に感動
久子さまからの直接の言葉に、住民たちは驚くとともに、そのお人柄に感銘を受けたようだ。久子さまと話した別の住民は「よくテレビで見る感じのままの方だなと思いました」と、その印象を語った。テレビで拝見する通りの、優しく穏やかなお姿がそこにあったという。被災した人々の心に寄り添う、温かい交流のひとときとなった。

当初、久子さまはバレーボールやボウリング競技も観戦された後、飛行機で東京に戻る予定だった。しかし、台風25号の影響で予定は急遽変更され、新幹線で帰路につかれた。スポーツ振興という大きな目的とともに、被災地の人々へ心を寄せられた今回のご訪問。予期せぬアクシデントはあったものの、久子さまが示された寄り添う姿勢と温かい言葉は、復興への道を歩む被災者にとって、大きな励みとなったに違いない。

(石川テレビ・9月21日放送)
