低気圧や前線の影響で、8月1日から2日にかけ、岩手県内では記録的な大雨となりました。県南部を中心に住宅や農作物などに被害が発生し、8月3日は住民たちが対応に追われていました。

北上市横川目の住宅には、窓ガラスを割り家の中に土砂が流れ込みました。
8月2日未明、裏手にある山で土石流が発生し住宅を直撃しました。
住人の夫婦は逃げて無事だったということで、3日は片づけに追われていました。

住人
「これは逃げなきゃいけないなと(思って避難した)。逃げたこともなかったので、判断が遅れればまずいなと思った。明日あたりからボランティアが来てくれる、ありがたい」

県内は低気圧や前線の影響で、8月1日から2日にかけ、県の南部で記録的な大雨となり、西和賀町湯田では2日、最大72時間降水量が観測史上最大となる331ミリを観測するなどしました。

北上川上流には、5月に新たな防災気象情報が運用されてから初めてとなる「レベル4氾濫危険警報」が一時発表されました。

奥州市前沢の白鳥舘地区では、2日未明から市街地に向かう市道が冠水し通行止めとなったため、13世帯が一時孤立しました。

水が引いて通行止めが解除されたことに伴い、孤立は3日朝に解消されましたが、玄関の近くまで水が迫ったという住人は不安な一夜を振り返りました。

住人
「(雨が)うんと降ったときは心配。『またか降るのか』と思う。何ともならない、これだけは」

3日午後3時時点の県のまとめによりますと、奥州市・北上市・一関市・西和賀町・金ケ崎町の住宅で、床上浸水が7棟、床下浸水が18棟、一部損壊が1棟確認されています。

増子智絵美記者
「水没の被害にあったネギ畑です。今は水が引いていますが、根元から抜けたり倒れてしまっています」

農作物にも深刻な被害が及んでいます。一関市弥栄のいやさか農園では、全国に発送されるはずの市の特産品「曲がりねぎ」の畑約40アールなどが大雨で水没しました。

根が腐るおそれがあり、小野寺泰男社長は、品質への影響を懸念しています。

いやさか農園 小野寺泰男社長
「できるだけのことはやってみるが、今年は曲がりネギの供給はできないかもしれない」

一関市と平泉町にまたがる一関遊水地は、普段は農地として利用されていますが、北上川が増水した際は川の水を引き込んで市街地の水害を防ぐ治水施設となるため、2日は7月の供用開始以来、初めて水が入りました。

一夜明けた3日、遊水地内では水をかぶっている農地が確認されたほか、中の一部の農道は、水が引いていないため通行止めとなっていました。

交通への影響も出ています。
金ケ崎町永栄の県道が崩落した現場では、県によりますと、午後3時時点で花巻市より南の県道の5路線で、道路の陥没や崩落などにより通行止めが続いています。

またJR東日本によりますと、JR北上線は終日運休、大船渡線は3日午後3時半ごろ一部の列車を除き運転を再開しています。

県内ではこれまでの雨で川の水位が上昇しているところがあるため、雨が降っていなくても増水した川の近くには近づかないように注意してください。

岩手めんこいテレビ
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