熊本地震の被災地を支援するため高知県から派遣されていた災害派遣医療チーム「DMAT」が任務を終えきょう高知に戻ってきました。
(明神康喜記者)
「午前9時39分、熊本の被災地で支援活動を行った近森病院のDMATの一行が戻ってきました」
高知市の近森病院は厚生労働省と県からの要請を受け、熊本地震の被災地での医療活動を支援するため医師など5人で構成するDMATを派遣。
4日間の任務を終え、3日に帰還しました。
近森病院のDMATが高知を出発したのは震度7の地震が発生した翌日、7月29日午後8時。
翌日夕方に熊本市の拠点本部に到着し、すぐに氷川町の特別養護老人ホーム「やすらぎ荘」に向かいました。
最初の任務は施設で介護しきれなくなった入所者21人を病院に搬送することでした。
DMATが到着すると施設は停電していて、真っ暗な中、冷房も不十分で懐中電灯の明かりだけが頼りだったといいます。
(近森病院 DMAT・井原則之 医師)
「『(すべての入所者)70人を運べないのはわかっています』『(残りの)50人はなんとか私たちでがんばります』と、施設の介護の方はおっしゃっていました。『がんばります』と言いながら、泣きそうな顔をされているんです」
被災者は先の見えない状況で心身のストレスに苦しんでいたといいます。
(近森病院 DMAT・井原則之 医師)
「まだ避難所があって冷房も満足にない中で避難生活を送っている方がいらっしゃる。被災地の支援が完了していない中、帰って来るというのはやはり心苦しいものがあります」
近森病院のDMATは後続隊に任務を引き継ぎ戻ってきましたが、被災地は停電や断水が続いていて継続的な支援が必要だと強調していました。
