8月5日に開幕する夏の甲子園。大会6日目に登場する高知代表・明徳義塾高校の注目選手を紹介します。
組み合わせ抽選会が1日、オンラインで行われ、明徳義塾は初戦で夏の甲子園10回目の出場となる宮崎の日南学園と対戦することが決まりました。
抽選会後、続木キャプテンは…
(3年・続木虎太朗キャプテン)
「チームの個人の力としては明徳の方が劣っているかもしれないが、相手に合わせるのではなく、僕たちが予選でやってきた野球をするだけ」
明徳は初戦を突破した場合、2回戦で去年春のセンバツ優勝校・横浜と去年夏の甲子園優勝校・沖縄尚学の勝者と対戦します。
抽選会の数日前、70歳で甲子園に挑む明徳の馬淵監督はこんなことを言っていました。
(馬淵史郎監督)
「僕は42歳だと思ってる。その気持ちで頑張ってる」
Q甲子園で対戦したい高校は?
「ありません、弱いところとやりたいです。強いところとはやりたくありません。本音です」
サードの西川やショートの中村を中心に高知大会4試合でエラーわずか1という明徳伝統の鉄壁の守備は今年も健在。
扇の要であるキャッチャー・里山選手は1年生の時から甲子園を経験。夏の決勝では3打点を挙げ、チームを甲子園に導きました。
(3年・里山楓馬選手)
「3年生としての背中を見せるのもそうですし、メンバー外の1年生にも甲子園っていいところだなっていうのを見せたい。ピッチャー1人1人の良さを引き出して(甲子園は)ピッチャーが輝く場所なのでピッチャーを輝かせられるようにリードしたい」
投手陣の注目は準決勝と決勝で先発を任せられた背番号10の2年生・藤本優善投手です。
(馬淵史郎監督)
「左ピッチャー独特の打とうと思ったらボール、ボールだと思ったらストライクという典型的なピッチャー。素材的にはまだまだ伸びる素材」
準決勝・決勝の2試合、最速144キロのストレートと鋭い変化球をコースに投げ分け、あわせて17個の三振を奪いました。
しかし制球力に課題もあり、準決勝では6四死球3失点と悔いの残る投球に。
2日後の決勝を前に馬淵監督からこんなことを言われたそうです。
(2年・藤本優善投手)
「お前は代木になれるかって言われた」
「代木」とは5年前、明徳のエースとしてチームを夏の甲子園ベスト8に導き、読売ジャイアンツから6位指名を受け、現在もプロで活躍中の代木大和投手です。
代木投手、高校3年生の時の高知大会準決勝では打ち込まれて降板。翌日の決勝、もう一度先発させてほしいと馬淵監督に直訴したそうです。
その決勝で代木投手のスタミナが限界に近づき、監督がピッチャーを交代しようとしたそうですが…
(馬淵史郎監督)
「代木が『来るな』って言った。『お前ベンチ帰れ、俺が最後まで投げる』って。
代木も僕に訴えてきた。『最後までいかせてくれ』と。それにほだされ『そこまで言うならいけ』と。
それで代木が最後抑えて勝った。そういう男、代木大和という男は。
だから代木は準決勝で打たれたが、直訴して決勝もう一回いかせてくれと。
『どうやお前(藤本)』って言ったら『いきます!』って言うから『じゃあ代木になれと』と言った。ミーティングで」
馬淵監督からの喝を受け、藤本投手は決勝で5回無失点の好投を見せました。
(2年・藤本優善投手)
「明徳義塾のエースはすごい投手が多いんで、それを超していけるようなピッチャーになりたい。甲子園でもしっかり自分のピッチングして、チームを勝たせていけるようなピッチングをしたい」
鉄壁の守備に期待の投手陣、さらにもう一つ…
(馬淵史郎監督)
「守りばっかりじゃ勝てませんからね。今年のサッカーのワールドカップでよく勉強になった。シュートは打たないといけない。シュート打つっていうのはスコアリングポジションにランナー送ること。2アウトでもいいから(ランナー)サードにしてたらオウンゴールでエラーしてくれたら1点」
その言葉通り、準決勝の土佐戦、8回裏、3点差を追いつきなおも2アウト1塁2塁の場面、ダブルスチールで2塁3塁とし、5番・続木の打球が相手セカンドのエラーを誘い、逆転!
馬淵監督の采配がぴしゃりと当たりました。
(馬淵史郎監督)
「俺たちがやっていることは全国大会でどれだけ通用するのかやってみようじゃないかという気持ちはあります。選手もそう思っていると思います」
明徳義塾が2年ぶりの夏の甲子園に挑みます
夏の甲子園は3日に開幕、明徳の初戦は10日の第1試合で宮崎の日南学園と対戦する予定です。
