北アフリカのモロッコと国境を接するスペイン領セウタに、約5万人の移民が流入した問題を受け、ヨーロッパ22カ国の首脳は1日、EU=ヨーロッパ連合の首脳らに対し、不法移民対策の強化を求める書簡を提出しました。
書簡は、イタリアとデンマークが主導したもので、EUの外部国境の警備を強化するとともに、移民の密航を手引きする組織への取り締まりや、不法入国者の迅速な送還を進める必要があると指摘しました。
そのうえで、「ここ数日の出来事には、即時かつ協調的な対応が必要だ」として、EU加盟国による緊急のビデオ会議を開くよう要請しました。
会議ではEUとして講じられる措置を速やかに実施し、スペインへの支援強化を含む協調対応で合意すべきだとしています。
また、移民の大半はすでにモロッコ側に戻っていて、EU域内への移動も確認されていないということです。
イタリアのメローニ首相は今回の書簡について、「重要な兆しだ。イタリアが以前から訴えてきた方針が、今では多くのヨーロッパ諸国に共有されている」と強調しました。
さらに、「EUの外部国境を守ることは、一国だけの利益ではない。ヨーロッパ全体が負うべき共通の責任だ」と述べ、EU全体で一致して対応する必要性を改めて訴えました。
