島根県雲南市のワイナリーと老舗の茶問屋が協力、ワイン製造の過程で出るブドウの皮を使ったブレンド茶を開発しました。
意外な組み合わせから誕生した新商品、そのねらいいは?

7月29日、雲南市木次町にあるワイナリー「奥出雲葡萄園」で開かれた商品発表会。
紹介されたのはその名も「BUCCHA」、ブドウの「ブ」とお茶の「チャ」が合体。
ワインの醸造過程で生まれるブドウの皮などの搾りかす「ワインポマース」を松江藩7代藩主・松平不昧が好んだ「大東茶」とブレンドしました。

開発したのは「奥出雲葡萄園」と同じ雲南市の創業約160年の老舗「藤原茶問屋」。
一見結びつかない「異業種」のタッグ、そのきっかけは…。

奥出雲葡萄園・内田扶実さん:
搾りかすをパッと見ると、まだ何か口に入れられるんじゃないか、もったいないような気がしていて。

奥出雲葡萄園では、ワインの原料として年間50トンのブドウを収穫。
しかし、このうち約1割は果汁を絞ったあとの搾りかす。
その多くを廃棄しています。

奥出雲葡萄園・内田扶実さん:
搾りかすをお茶に加工しているところがあって。

ほかのワイナリーでお茶に加工していることを知り、取引先の一つでお茶の製造設備を持つ藤原茶問屋に相談、コラボ商品の企画がスタートしました。

世界的な抹茶ブームの影響で高値で取引される原料の「碾茶」に生産転換する農家が増加、一方で農家自体の高齢化・減少が進み、国内では煎茶の生産を縮小・やめる動きが広がるなか、煎茶の需要を少しでも拡大し生産農家の維持につながればと相談を受けた藤原茶問屋も乗り気に。
新しい流行が作り出せるのではと約1年間をかけて2種類の商品を開発しました。

藤原茶問屋・藤原馨社長:
それぞれの特徴をどうやってお茶で表現していくのが難しかった。
時間をかけた分だけ非常に良いものができたんじゃないかなと思います。

ブレンド茶は2種類、山ブドウの赤ワイン「小公子」と和紅茶のブレンドは力強く、深みのある味わい。

一方、白ワイン「シャルドネ」と緑茶のブレンドは華やかで気品のある味わいです。

田淵木萌記者:
こちらの小公子をいただきます。酸味があって奥深い味わいとなっています。
次にこちらのシャルドネをいただきます。
小公子と違いすっきりしていて、あとから香りが口いっぱいに広がります。

パッケージには、出雲神話に登場する「スサノオノミコト」と「クシナダヒメ」。
現代風に描書き下ろされた今風、かつ出雲的なデザインが目を引きます。

奥出雲葡萄園・内田扶実さん:
私もワインを飲むんですけど休肝日を設けるということで、ワインの代わりにお茶を召し上がったり家族で飲んだり、寝る前に飲んだり、その人それぞれのシチュエーションで楽しんでいただけたら。

ワイングラスが似合うノンアルコールドリンクとして、「酒離れ」が進む若者をターゲットにしました。

リラックスや睡眠の質向上などに効果があるとされるぶどうのポリフェノールと血圧の低下や老化を抑える効果があるとされるお茶のテアニンを豊富に含み、「健康・美容茶」としても売り込みます。(2グラム×6個入り:1188円)

「BUCCHA」は奥出雲葡萄園の店頭とオンラインショップで、8月1日から販売。
今後は、島根県のアンテナショップなどにも販路を広げたいとしています。

TSKさんいん中央テレビ
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