今回の熊本地震では、厳しい暑さが避難生活をより過酷にしています。
関西テレビ「newsランナー」の吉原功兼キャスターは震度7が観測された熊本県氷川町の現状を取材。
熱帯夜が続く中で、電気や水などのライフラインが断絶された避難生活の実態です。
(2026年7月30日夜の取材内容です。)
■「避難所は周りに気を遣うので…」
【吉原キャスター】「氷川町役場の駐車場です。夜になりましたが、たくさんの車が止まっています。車中泊をしている方もいるようです」
震度7の激震が襲い、160戸以上の家屋が全壊した氷川町では、きのう=7月30日時点で、断水と停電が続いていたため、給水や電気がある町役場で多くの人が車中泊をしていました。
【吉原キャスター】「車中泊は何日目ですか?」
【避難して車中泊で過ごしている人】「2泊3日目です」
【吉原キャスター】「なぜ町役場に来たのですか?」
【避難して車中泊で過ごしている人】「トイレがあるのと、自衛隊の給水、あと食料が配られる。避難所は周りに気を遣うので…」
■「氷川の梨なので氷川の人に飲んでもらいたい」と梨ジュース提供する農家も
地震発生から3日目の夜。慣れない避難生活で、不安が続く中、互いに支え合う動きも生まれています。
キッチンカーでは、氷川町の梨を使ったジュースが無償で提供されていました。
地震の影響で、出荷できなくなった梨を使っているということです。
【梨農家】「あした・あさってには腐っちゃうので。いけるところだけ。今提供するなら大丈夫なので。氷川の梨なので氷川の人に飲んでもらいたいなと思った」
【吉原キャスター】「被災者みなさんで支え合っているんですね」
【梨農家】「こういう時は10年前もそうでしたけど、お互い様ですね。助け合いながらかなあって」
■「水をやらないと枯れてしまう。よそには行かれん」とイチゴ農家
厳しい暑さは避難生活をより一層過酷にしています。
【吉原キャスター】「午後9時前です。氷川町は停電となっているので真っ暗です。この時間になっても蒸し暑い。まとわりつくような暑さが続いています」
地震の翌日から氷川町周辺は、夜になっても気温が25度を下回らない熱帯夜となっていて、車中泊をする人を苦しめていました。
吉原キャスターは、この日の昼間にも話を聞いてた、イチゴ農家の松村信夫さん(85)のもとを訪ねました。
松村さんは自宅が倒壊していますが、この時期に欠かせないイチゴの水やりのため、避難所には行かず、夫婦で車中泊をしています。
【松村さん】「水をやらないと枯れてしまう。よそには行かれん」
■「やっぱり暑い…」願いは「仮設(住宅)が一番欲しい」
吉原キャスターが松村さんに車中泊について聞くと…
【松村さん(85)】「やっぱり暑い。日中は(温度が)38度、夜でも30度くらいある」
【吉原キャスター】「車にエアコンは入れていますか?」
【松村さん(85)】「エアコンも入れてない。ガソリンが不足している。(暑さは)しんどいですよ。大変」
過酷な車中泊で寝苦しい夜を過ごしている松村さんが、いま、求めていることは早期の仮設住宅の建設です。
【松村さん】「仮設が一番欲しい。農家ですから、この周辺に氷川町か(隣接する)八代市内に(欲しい)」
夜も休まることのない避難生活。早急な支援が求められています。
(関西テレビ「newsランナー」2026年7月31日放送)
