益城町は、10年前の熊本地震で観測史上初めてとなる2度にわたる震度7を観測し、多くの建物が倒壊するなど甚大な被害に見舞われました。
再び街を襲った大きな地震。10年前の教訓は、生かされたのでしょうか。
震度6強の地震を観測した熊本県・益城町。比較的新しい建物が目立ち、一見すると被害は少ないようにも見えますが…
【吉原キャスター】「神社ですが、鳥居がありません。石の灯ろうが崩れてしまっています。全てなぎ倒されている状況です。地震の規模の大きさがはっきりと見て取れます」
■震度6強の地震を観測した熊本県・益城町
こちらの神社では石造りの灯ろうなどが崩れ、辺り一面に散乱しました。
(Q:倒れてしまっていて大変な被害ですけど…)
【惣領神社氏子会 松本秀幸副会長】「今回の(地震の)方がひどかったですね。10年前は玉垣もこれほど倒れることはなかった」
■10年前の地震で自宅が倒壊…その経験から自宅にも地震対策が
【惣領神社氏子会 松本秀幸副会長】「前回の地震の時に家が全壊したもんだから、建て替えて耐震装置の一番、屋根も軽いやつにしてくれと」
(Q:今回は被害はなかった?)
【惣領神社氏子会 松本秀幸副会長】「そうですね。家の被害はなかった。家が倒れなかったことが一番よかったですね」
松本さんの自宅にも家具の固定などの対策が施されていました。
【惣領神社氏子会 松本秀幸副会長】「それ(留め具)を付けていたおかげで倒れなかったですね」
■10年前の地震の経験から準備した「保冷温庫」
益城町のすぐ隣、熊本市東区では震度6強を観測しました。耐震性の高い建物へ建て替えが進んでいるこの街でも、倒壊している住宅はほとんど見受けられません。
住民に取材すると、「10年前の教訓」が被災後の生活に生かされていました。
【住民】「これが今、役に立っています。保冷温庫です」
(Q:どういう時に使うんですか?)
【住民】「10年前の地震の時にお水、食事はしなくても水分だけはとらないとというのが頭にあったので、準備しようと思って数年間から利用してて、今回はそれがすごく役に立っている」
(Q:どういうところで良かったか?)
【住民】「停電もしたので、とりあえずここに入れられるものは入れてるので腐らなかったし、これだけの暑さなので、冷たいものを飲みたいときに冷えている状態なので、これがあって良かった」
■震度7を観測した氷川町では車中泊をする人も多く
一方、今回の地震で震度7を観測した氷川町では多くの家屋が倒壊しました。
【吉原キャスター】「氷川町役場にきています。気温30度を超える大変暑い中、駐車場はほぼ満車となっています。車中泊する方も多いそうです」
多くの人が車の中での避難生活を余儀なくされています。さらに、揺れが強かった別の地域でも、公園には車で過ごす人の姿が。
【車中泊をする人】「家具が(円を描くように)揺れたから。あっちにもこっちも倒れてるから通り道がない。家の中では過ごせない。家に帰って寝てる人もいるけど、俺は怖いから。余震もすごかったしね」
(Q避難所には行かない?)
【車中泊をする人】「公民館に行ったんですけどそこの駐車場で車中泊して公民館の中はみなさんでいっぱい。そこは入れないかな。中に入れない人は外でごろ寝で」
熊本県によると、2016年の熊本地震では、2度にわたる大きな揺れの中、自宅ではなく車の中での避難を選んだ人が7割近くになりました。
■10年前とは違う「厳しい暑さ」での車中泊
しかし、10年前と違うのは…厳しい暑さです。
【車中泊をする人】「夜は暑いですね。エンジンかけっぱなしでエアコンつけて寝てますガソリンは渋滞でなかなかいけないんですよね」
(Qいま切ってるけど節約してる?)
【車中泊をする人】「そうですね。(エアコンは)夜になったら寝る時つけようかと思って」
きょう=30日も熊本市の最高気温は35.2度に。猛暑が続く中、ガソリンなど燃料の確保が課題となっています。
車内にクーラーボックスを準備する人もいましたが…
【車中泊をする人】「生ぬるいかんじです。氷がないから探しにいったけど…店が閉まってて、コンビニとかも全然開いていない、せめて冷たいものを飲みたいんですけどね」
先の見通せない避難生活。予想を超える厳しい暑さへの備えを考える必要ああります。
(関西テレビ「newsランナー」 2026年7月30日放送)
