2000年、クイーンステークスは秋の中山から夏の札幌へ舞台を移しました。札幌開催初年度の一戦を制したのが、のちに世界に挑むことになるトゥザヴィクトリーでした。
単勝1番人気に支持された同馬は、前年の桜花賞3着、オークス2着とクラシックで高い能力を示していた一方、重賞タイトルにはあと一歩届いていませんでした。海外で実績を積んだサンデーピクニック、前年の秋華賞馬・ブゼンキャンドル、クイーンカップ覇者エイダイクインらが顔を揃えた一戦で、トゥザヴィクトリーは藤田伸二騎手を背に先手を奪いました。
2番手には、4歳馬(現3歳馬)のプリエミネンスが続きました。直線に入ってもトゥザヴィクトリーの脚色は鈍らず、後続を引き離しにかかります。最後はエイダイクインにクビ差まで迫られたものの、先頭でゴールを駆け抜け、待望の重賞初制覇を飾りました。3着には3馬身1/2差でサンデーピクニックが入りました。
父サンデーサイレンス、母フェアリードール、母父ヌレイエフ。池江泰郎厩舎に所属し、ノーザンファームで生産された良血馬は、この勝利を機に飛躍を遂げました。同年に府中牝馬ステークス、阪神牝馬特別も制覇。翌2001年にはドバイワールドカップで2着に入り、同年のエリザベス女王杯でG1初制覇を果たしました。引退後は繁殖牝馬としても、トゥザグローリー、トゥザワールド、トーセンビクトリーといった重賞勝ち馬を送り出しました。
華やかな血統と能力を持ちながら、重賞制覇まであと一歩だったトゥザヴィクトリー。このクイーンSは、名牝が飛躍への第一歩を刻んだレースとなりました。
第48回クイーンステークス(G3)2000年8月13日(日)
1着 トゥザヴィクトリー 1分46秒8 藤田伸二
2着 エイダイクイン クビ 二本柳壮
3着 サンデーピクニック 3馬身1/2 武幸四郎
4着 ハイフレンドコード クビ 松永幹夫
5着 ミホギャラリー 1 青木芳之
6着 エリモセントラル 1馬身1/2 山田泰誠
7着 プリエミネンス 1/2 岡部幸雄
8着 カートゥーン ハナ 四位洋文
9着 フェザンレーヴ 4 田面木博公
10着 ヒダカビギン 3/4 村田一誠
11着 ヴァイタルトラック クビ 勝浦正樹
12着 ブゼンキャンドル 3/4 上村洋行
13着 レッドチリペッパー 1/2 安田康彦
