震度7の地震に見舞われた熊本・氷川町の住宅倒壊現場から、榎並大二郎キャスターが中継でお伝えします。
多くの木造住宅が倒壊しました。
そのうちの1つがこちらマエムラさんのご自宅です。
本日は、許可を特別にとりまして詳細に取材させていただいております。
マエムラさんですが、ご自宅の2階部分が1階部分を押しつぶすように倒壊してしまっていました。
地震の当日は96歳になる高齢のお母さまと、隣町の八代市のスーパーマーケットにお買い物に来ていたそうです。
そこで地震に見舞われて急いでご自宅に引き返してくると、自宅はこのような状態になってしまっていたと。
そして、中に1人、弟さんが取り残されている可能性があるということで、外からご家族で「いるのか?大丈夫か?」と声をかけたそうです。
すると、「ここ!」というふうに声が聞こえてきて、そこから弟のヒデヨシさんの救出作業が始まるんですが、ただ、消防に通報をしても電話がつながらなかったそうで、近隣の皆さんに集まってもらって8人で自力でヒデヨシさんを救出したということでした。
よく見ていただきますと、不自然にトイレが横倒しになってしまっています。
これ、何かといいますと、もともと、このトイレが斜めに倒れて、そこでヒデヨシさんが閉じ込められていたということがあって、そこを近くのご親族の方がフォークリフトを所有していて、そのフォークリフトを使ってトイレの部分を持ち上げて、チェーンソーで木材を切って支えにして今の状態になっていて、こうやってスペースを作ってヒデヨシさんを助け出したということですね。
柱を見ても不自然にチェーンソーで切られたような跡があります。
自力で3時間かけてヒデヨシさんが救出されました。
救出された際には木材に腕を挟まれていたそうで、紫色に変色してしまっていたそうです。
骨折もされていたそうですが一命はとりとめることができたと。
そして、そこから病院に搬送されるにも消防に連絡がつかなかったということで、ご家族の車で医療センターに行って応急処置をして、そこからさらに入院先が決まるころには、もう日付をまたぐほどの時間になってしまっていたということでした。
ただ8人がかりで自力でこうした救出作業が行われていて、ご覧のとおり倒壊家屋も多くありますから同じように懸命な救助活動が各地行われていたことになります。
その後、96歳のお母さまはやはり高齢ということもあって、別の親族のお宅に移ったということですが、マエムラさんは、今も車中泊を続けていらっしゃるということでした。
今後どうされるのかと、何が今一番大変なのかと聞いたところ、やはり電気ですと。
電気が通らないことには…とお話をされていました。
今日も車中泊をされるということですが、その表情にも疲労の色が濃くうかがえました。
