最大震度7を観測した熊本県。

その中でも、震度6強の強い揺れが観測された八代市鏡町で、被災した住宅に坂元龍斗リポーターが訪問。

「猛暑・断水・停電」という三重の苦境の中で続く避難生活の実態を、住民へのインタビューとともに伝えました。

住民の女性は「一番困っているのは電気と水が出ないこと。クーラーがないからすごく暑い」と話します。

■「揺れの直前までそこにいたんです」間一髪で住民は無事

八代市鏡町は、震源から直線距離で約6キロの位置にあります。
すぐ隣は「震度7」を観測した氷川町があります。

坂元リポーターが訪問した鏡町にある田崎さんの住宅では、農作業小屋が倒壊しました。

この敷地には祖父母の家と、息子夫婦の家があり、全員無事でしたが、紙一重の場面があったといいます。

【坂元リポーター】「おばあちゃんが直前まで農作業小屋で作業していたということで、本当に揺れの直前に、たまたま離れたタイミングで倒壊が起こって、本当に危険な状況だったというお話を伺った」

■「靴を脱いで上がれるようになったのは今日から」

小屋が倒壊した影響で、隣接する息子夫婦の住宅も一部損壊しました。

発災直後は玄関から廊下にかけてガラスが散乱し、土足でないと立ち入りが危険な状態でした。

そのため、きのう=29日は車中泊やテントで夜を明かしたということです。

1階の台所やリビングはこの1、2日で片付けが進みましたが、奥の和室と2階はまだ手つかずのまま。
発災直後に田崎さんが撮影した写真には、食器が床一面に散乱し、割れた様子が写っていました。

電気が止まっているため、冷蔵庫の中の食品は腐敗。掃除機も使えず、破片の片付けは手作業に頼るしかありません。

■「避難所に行きたいけど…」避難所生活できない理由

停電でエアコンが使えないため、家の中は猛烈な暑さです。
きょう=30日の八代市の最高気温は35度を超える危険な状況です。

テントの外のほうがまだ風があり、体への負担が少ないといいます。それでも限界を感じたときは、車に移動してエアコンで涼むしかありません。

「避難所で過ごす」という選択肢はなぜ取れないのか。
田崎さんに話を聞くと、こんな事情が明かされました。

【田崎千也さん】「本当は避難所行きたいんですけど、実家の玄関が壊れてて、閉まらないから、やっぱり誰かいないと」

防犯上の不安から離れられない…。
田崎さんだけではなく、近隣でも同じ状況の住民が多いということです。

■電波がなく携帯も使えず「情報が入ってこない」

電気・水道に加え、田崎さんを苦しめているもう1つの問題があります。
それが、携帯電話の電波です。

【田崎千也さん】「地震後からこの辺りが多分、全く(電波が)入らない。LINEとかも繋がらなくて」

スマホの充電は、昼間に太陽光パネルからわずかに確保するのみ。
行政の支援情報を知ろうにも、スマホが使えず、家の片付けで外にも出られない状況では、その情報自体に辿り着けないということです。

【田崎千也さん】「携帯がうまく使えないから、情報がよく分からないし、家の片付けで外出てないので、あまりよく分からないんです」

飲み水は倉庫に保管していたストックで賄っており、トイレ用の水は知り合いに分けてもらっている状況です。
食事は夫のきょうだいがおにぎりなどを届けてくれているため、どうにか取れているといいます。

■危険な暑さの中での避難生活

昨夜も大きな地震があり、不安な日々は続いています。

坂元リポーターは、中継の最後にこう伝えました。

【坂元リポーター】「まだまだ暑さも続きます。暑さに気をつけながら、気も張ってる中で、『夜になってまた体力落ちて』というのもあると思うので、気が休まらない中ですけど、休みながらやっていただきたい」

猛暑・断水・停電。
3つの苦境が重なる中で、被災者は過ごしています。

(関西テレビ「旬感LIVE とれたてっ!」2026年7月30日放送)

関西テレビ
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