中四国を中心に展開する大手スーパー・フジ。人口減少に高齢化、ネット販売の普及など小売業を取り巻く環境が大きく変化する中、フジが選んできた道とは?
尾崎英雄相談役:
「よろしくお願いします」
23日にお話を伺ったのは、尾崎英雄相談役です。愛南町出身で、社長・会長と約20年に渡ってスーパー・フジをけん引してきました。2026年5月に相談役に就任。フジは1967年、今から約60年前、宇和島に1号店をオープンしました。当時の写真からも、市民が待ちわびていた様子がわかります。以来、地域密着型のスーパーとして、その地位を不動のものにしています。
名護谷希慧キャスター:
「愛媛に来て、店舗の数の多さに驚きました」
尾崎英雄さん:
「ある意味、存在感ということになってくると、僕らの感覚でいうとやっぱり店の数、いわゆる地盤、足元をしっかり固めて」
フジは現在、県内に46店舗を構えます。そして、フジといえば。
名護谷希慧キャスター:
「2008年、社長のときにエミフルMASAKIがオープン」
尾崎英雄相談役:
「やはり『まちを作りたい』というんですかね。暮らしのお役に立つということで、ずっとやってきたんですけど、地域にまちを作りたい、新しいまちをつくる、そんなことにもチャレンジしたい、そんなフジの力もあるんだというところを世間に見てもらいたい」
中四国最大級のショッピングモールの誕生にあわせて、今も続く“あるユニット”が生まれました。
名護谷希慧キャスター:
「広報PRユニットのエミフルズも、新しい取り組みだったと思うんですが…」
尾崎英雄相談役:
「ただ店ができて、そこにいろんなお店が入って、さあどうぞってだけじゃ、たぶんしょうがないんじゃないですかっていうことで、あそこをとにかく成功させないと未来のフジがない」
人気の女性ファッション誌のモデルが審査員を務めるなど、まさにフジの威信をかけたプロジェクトだった「エミフルズ」。1期生のひとりが、テレビ愛媛で働いています。
エミフルズ1期生・新岡幹さん:
「(応募は)大学2回生の20歳の時でした。スーパーフジってすごい身近なスーパーで、誰しもが利用したことのあるお店が、あの有名なモデルさんを起用して、何か新しいキャンペーンが始まるんだっていうワクワク感。運営していた方々も、探り探り試行錯誤しながら、初めてのことにチャレンジしているっていうのは、やっている私たちもすごく感じていたので、一緒に何かを作り上げていってるんだって気持ちで楽しかった」
尾崎英雄相談役:
「フジが事業者に決まったときに、いろいろと地域からグランの大型版はいらないとか、そんなご意見もいただいたんですよね。今の延長をやってたらだめなんだという認識で、四国で初めて、愛媛で初めて、松山で初めてというものをどこまで揃えられるかというチャレンジでもありましたしね」
エミフルMASAKIは、来年で20周年。チャレンジを成功させたフジは尾崎会長の下再び大きな決断に踏み切ります。
2021年9月1日尾崎英雄会長(当時):
「2024年3月1日を目途に合併いたします」
2024年、フジは新会社を発足しイオンの傘下に入りました。
名護谷希慧キャスター:
「この決断というのはどんな背景、思いで決められたんですか?」
尾崎英雄相談役:
「どんどん高齢化が進み人口が減り、われわれもどこからか縮小マーケットに対して、どう生き残っていくかを考えないといけないところに来てましたしね。縮む商売をどうするかということではなくて、もっと大きなチャレンジができる舞台っていうのは、どうしたらできるか常に考えないといけない」
まさに生き残りをかけた合併。残したい『フジ』らしさとは…
尾崎英雄相談役:
「やっぱり地域を大事にするということ、とにかく買い物ってどんどん便利になっていくけども、もう一方でもっともっと楽しい買い物体験っていうのが、どうやったら提供できるのかっていうのを考えないといけない。われわれの店頭を通して、人と人がつながるといいますか、買い場に集まるというだけじゃなくて、ある意味、そこに人が集うことによって、新しい感動なり楽しみが生まれる」
名護谷希慧キャスター:
「地域密着っていうのは、そういうところから生まれるのかもしれないですね」
尾崎英雄相談役:
「ひとりじゃないんだって思えたときに、人間って強くなれると思うんですよね」
地域密着を第一に未来を見据える尾崎相談役のチャレンジ精神は、今後も引き継がれ進化を続けます。
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