インターハイ福井県代表の北陸高校男子バスケットボール部は、全国大会の常連として知られ、2025年はインハイで全国3位という実績がある。しかし2006年以来、優勝に手が届かない状況々が続いている。今年は平均身長が約182センチと例年より小柄な選手が多いなか「40分戦って最後1点、勝ちに行く」という信念のもと、伝統のタフなディフェンスと衰えないスピードを武器に、20年ぶりの頂点を目指す。
「40分戦って、最後1点勝ちに行く」北陸スタイルの原点
北陸高校男子バスケットボール部のインターハイ優勝は、2006年にさかのぼる。20年もの間、頂点から遠ざかってきたわけだが、今年こそ、この壁を打ち破ろうとしている。
久井茂稔監督はチームの方針についてこう語る。「一人一人が与えられたプレータイムをタフにしっかりとつないでいって40分戦い最後1点勝ちに行こう、という北陸高校のバスケットをもう一回やろうと徹底している」
今年のチームをけん引するのは、司令塔でポイントガードの岩門和樹キャプテン(身長174センチ)。チームの司令塔として、コート上での判断力と献身的なプレーでチームをまとめる。
岩門キャプテンは自身の強みである「持ち味であるスピードと3ポイントをとにかく磨いている」と語る。それ以上に彼が追及するのは、チームの強みである「全員が同じ強度でディフェンスできるので、ディフェンスから走ってブレイク、どこからでも点が取れる」強みを生かすこと。
今年のチームは平均身長が約182センチと小柄な分、タフなディフェンスと40分間衰えないスピードを徹底的に磨き上げてきた。体格的なハンデをチーム全員の運動量と守備の強度で補い、どこからでも得点を奪えるチームを作り上下いている。
「泥臭い影の仕事が自分の仕事」ムードメーカー高橋蓮和選手
岩門キャプテンとともにチームの柱となるのが、去年から主力として活躍してきた高島蓮和選手(身長185センチ)だ。3年生のスモールフォワードとしてチームの中では比較的サイズのある選手として、体を張ったプレーでチームに勢いを与えている。
高島選手が自らの役割をこう語る。「自分はチームの中ではサイズがある方なので、泥臭いプレーや、エナジーを出したハードワーク、リバウンド、そういう泥臭い影の仕事だと思っている」
さらに彼がチームに与える影響はプレー面だけにとどまらない。「大きい声を出すのが結構得意なので、そういうのを積極的に声を出してチームを盛り上げようと思っている」と話すように、コート上の雰囲気を作り出すムードメーカーとしての役割も、チームにとって欠かせないものだ。
「今年こそ全員で日本一を」——先輩たちの思いを背負って
選手たちは、引退した先輩たちの思いも胸に刻んで戦いに臨む。

「今年こそ全員で日本一を取って、先生方や応援してくれてる方々に恩返しをしたい」と岩倉キャプテン。「チームを勝たせられるポイントガードになりたいと思っているので、攻撃もディフェンスでも自分が引っ張っていって、チームを勝たせる」
粘りのバスケを武器に、20年ぶりの優勝へ。 全国の高い壁に、いざ挑む。

