福井県内ではお盆の頃から早生のコメ「ハナエチゼン」などの収穫が本格化する。農家からコメを集荷する際にJAが支払う前払い金(概算金)について、コメ余りによる販売価格の動向を見極めるため、決定を見送ることを決めた。
「ギリギリまで待って価格を決める」
7月24日の定例会見でJA福井県五連の宮田幸一会長は「いま、価格を決められるような状況ではない。コメが余っているので」とコメ余りが要因であることを明かした。「今年の場合はギリギリの線まで待って価格を決めざるを得ない」とした。
概算金は例年であれば、早生のハナエチゼンが7月、コシヒカリが8月に提示されるが、コメ不足で集荷競争が激化した2025年は集荷量を確保するため、異例の早さとなる4月に最低保証となる金額を提示。最終的にはハナエチゼンが60キロ当たり2万8000円、コシヒカリが2万9000円となった。
コメ余りで卸売業者への引き渡しに遅れ
しかしJA福井県によると、集荷した2025年産米のうち約3分の1が倉庫に残っているという。多くは卸売業者と販売契約が済んでいるものの、コメの値上がりで消費が落ち込んだことなどから、卸業者への引き渡しが遅れているというのだ。
このため、価格の高い2025年産米と値下がりが見込まれる2026年産の新米が、例年より長い期間、同時に流通することになる見通しとなっている。
JA福井県では、8月13日の臨時理事会で概算金について審議する方針。

