2025年、ナシの盗難被害に遭った福岡・うきは市の農園で、2026年も5000個のナシが盗まれた。被害額は200万円。2年続いた卑劣な犯行に農園を営む男性は「気力がなくなった…」とナシの栽培を辞める決断した。
まもなく収穫予定だったナシ5000個が…
「許せないよね。朝から晩まで、親父がやっとって…。守りきらんかったね…」と実が消えた枝をやりきれない思いで見詰めるのは、うきは市でナシ農園を営む佐々木浩喜さんだ。

7月に入って、佐々木さん親子が手塩にかけて育ててきたナシ5000個が、忽然と姿を消した。盗難に遭ったとみられている。

その被害総額は約200万円。

盗まれたとみられるナシは、7月下旬に収穫予定だった『幸水』という品種で、8月以降に収穫時期を迎えるナシには手がつけられていなかった。

佐々木浩喜さんは「ナシが地面に落ちてないんよね。綺麗になくなっとる」と周囲を見渡し「カラスが突いたら、実を全部は食べ切れないから、一部に穴があくだけ」と黒く穴の開いた実を指差した。盗まれたことは明らかだ。

実は、佐々木さんの農園では2025年も約6500個のナシが盗まれている。盗難被害は、2年連続なのだ。

2026年は、手口がさらに巧妙になっていると佐々木さんは話す。
入り口近くのナシには手を付けず…
ナシ農園をよく見ると、入り口に近い場所には、ナシがたくさんなっている。

しかし奥に進んでみると、殆どナシがなくなってしまっていた。。

佐々木さんも前年の被害を受けて見回りを強化していたが、農園入口側のナシは残ったままで、人目につきにくい奥側のナシが被害に遭っていたのだ。「パトロールもね…、奥までいかないかんかったね。はあ」と佐々木さんは残念がる。

2025年の被害を受けて、防犯カメラの設置を検討したというが、佐々木さんは「とにかく今、注意しとったのは高温とカラス対策で、それにお金かけてたんで、人間の対策までしよったら、いくらお金あっても足りんし…」と肩を落とした。

度重なるナシの盗難を受けて、佐々木さんはナシの栽培を辞める決断をしたという。苦渋の決断だった。
「もう辞めます。もうナシは辞めることになりました。2年連続こんなで…、もう気力なくして…。作っても泥棒のために作ってるようなもんやし…」

警察は、周辺の防犯カメラの映像を確認するなど窃盗の疑いで捜査している。
(テレビ西日本)

