屋久島町に土砂災害特別警報(レベル5)が発表された。「これまでに経験したことのないような大雨」となっており、何らかの災害がすでに発生している可能性が高い状況だ。命の危険が迫っているとして、気象庁は直ちに身の安全を確保するよう呼びかけている。
「経験したことのない大雨」——屋久島町に最大級の警戒
種子島・屋久島地方では、5日昼前にかけて土砂災害に最大級の警戒が必要とされている。低い土地の浸水や河川の増水・氾濫についても厳重な警戒が求められている。
鹿児島県(奄美地方を除く)の薩摩、大隅、種子島・屋久島地方では、前線や湿った空気の影響により雷を伴った猛烈な雨となっている所がある。5日も引き続き非常に激しく降る所があるとみられ、6日にかけても局地的に積乱雲が発達し、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれがある。
さらに鹿児島県では、5日昼前にかけて線状降水帯が発生し、災害発生の危険度が急激に高まる可能性も指摘されている。

台風第24号の動向と大気の不安定化
今回の大雨の背景には、台風24号の存在がある。5日3時の時点で、台風は久米島の北約270キロに位置し、1時間におよそ10キロの速さで南南西へ進んでいる。中心気圧は990ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は20メートル、最大瞬間風速は30メートルだ。中心の北東側500キロ以内と南西側280キロ以内では、風速15メートル以上の強い風が吹いている。
台風周辺の暖かく湿った空気が前線に向かって流れ込む影響で、薩摩・大隅・種子島・屋久島地方では大気の状態が非常に不安定となっている。

奄美地方も厳重警戒——十島村では180ミリ予想
奄美地方でも台風24号の影響により雷を伴った激しい雨が降っており、危険警報(土砂災害)が発表されている。6日6時までに予想される24時間降水量は、十島村では多い所で180ミリ、北部では100ミリに達する見込みだ。十島村の沿岸の海域では、5日朝にかけてうねりを伴ったしけとなる見通しである。
薩摩地方の6日6時までに予想される24時間降水量は、多い所で50ミリとなっている。
今すぐ身の安全を確保を
警戒レベル5は、災害がすでに発生している可能性が高く、命に直接的な危険が及ぶ最も深刻な段階である。屋久島町をはじめ該当地域に住む人々は、行政からの避難情報を確認するとともに、状況に応じて直ちに安全な場所へ移動するなど、身を守る行動を取ることが求められる。

