国は2026年度からの6年間で、休日の部活動を原則、地域に移行し、平日の部活動も段階的に移行し、地域クラブの展開を推進していく方針を示しています。
 
県内の公立中学でも、休日の部活動を学校から切り離して地域クラブに移す動きが進んでいます。
 
福井市内のクラブを取材すると運営側と、保護者側それぞれが抱える懸念が見てきました。

7月4日の土曜日、福井市・足羽第一中学校の体育館で行われていたのは、部活動の卓球…ではなく地域の「藤美卓球クラブ」の練習です。
   
運営する藤木洋子さんは現在、足羽中学校の校長です。コーチの中には、教員も一般の仕事をしている人もいますが「ほぼほぼ私の教え子たち」だそうです。
   
元々は、地域住民で卓球を楽しむために約20年前に誕生したクラブですが、公立中学の休日部活動地域移行を見据え、去年から小中学生を指導しています。
 
この日の体験会には、福井市内6つの中学校から約20人が参加しました。
 
参加した生徒は―
「土日の練習がなくなって練習試合ができないし、こういう場で強くなれたら」
「新しい人と練習できるのはいいけど、ちょっと緊張する」
「県大会に出場するために参加した」
「やっぱり違う。コーチに自分の課題を見つけられる」
  
藤木さんは「夏の大会が終わったので、いよいよ(クラブを)探す子が増えてくると思った。各中学校で部員が減ってきているので校内の試合もできないと思う」と現状を語ります。

一方で、保護者は―
「自分でクラブを探していかないと子供が満足するプレーができず試合に出られないとかわいそう」
「近いことが大事。子供が自分で行けるところが一番」
「とりあえずここが一番近いのでここを見て、他も見たいとなれば見ようかな」
「(送り迎えは?)大変…兄の塾と被ったりもするので」
  
これまでは部活動として校区内で確保できた練習場所。しかし競技によっては、校区外で探す必要が出てきます。 
  
また、クラブを運営する側は“指導者の確保”が課題の一つです。
    
「私はたまたま中学校の部活の顧問をしていて教え子がいるから助かっているが、地域で子供たちのために立ち上げようとしている方は大変。一人では無理なところもあるので声をかけあって増やしてほしい」(藤木さん)
   
指導者の確保に加えて財政面の課題も。このクラブでは月に7・8回の開催で、月謝は生徒1人あたり3000円。月謝の中で、指導者の謝礼や、備品購入、体育館の利用料も賄わなければならないということです。
   
公立中学の休日部活動の地域移行現場では今も模索が続いています。

福井テレビ
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