鳥取市出身の漫画家谷口ジローさんの作品の原画や資料を展示する展覧会が鳥取県立美術館で開幕しました。
7月11日のセレモニーでは谷口さんの作品でこの秋公開の映画「遥かな町へ」の監督や出演者も駆けつけ開幕を祝いました。

鳥取県立美術館で、11日開幕した企画展「マンガを拓く谷口ジロー展」。
開幕セレモニーでは倉吉市を舞台にした谷口さんの作品で映画化され、この秋全国公開される「遥かな町へ」の出演者も参加。
錦織良成監督や主人公の母親役の戸田菜穂さんが作品への思いを語りました。

錦織良成監督:
谷口ジロー先生のマンガは、芸術作品ともいえる繊細さです。
そういう作品を撮らせてもらって本当に心から感謝しています。

戸田菜穂さん:
皆さん、ただいま。見どころがたくさんで、本当に私も見終わったあと、椅子からなかなか立てないようなジーンと深い感動を味わいました。

映画の原作、「遥かな町へ」の資料も展示されているこの企画展。
谷口さんの原画やパネルなど約300点が並びます。

会場に入ってすぐ目の前に広がるのは、谷口さんがデビューしてから2010年代までに描かれた62作品のページを切り取ったパネルです。
タッチや表現方法など、作風の違いの変遷を一気にみることができます。

また、谷口さんの代表作の原画も多く展示。
実在の登山家をモデルに、取り憑かれたかのようにエベレストを目指す男を描いた「神々の山嶺」。
崖の岩一つ一つが緻密に描かれ、過酷な登山の描写が圧倒的な画力で表現されています。

ドラマでも人気の「孤独のグルメ」。
リアルな料理の描写はもちろん、主人公、井之頭御五郎が黙々と食べるシーンのパネルや鳥取を舞台にした回の原画も展示されています。

来場者:
「漫画にあまり興味なかったが、素晴らしい方だったんだなというのが、きょう見させていただいてわかって、ちょっとびっくり。」
「描写力、動物の毛の一本一本まできれいに書かれている。目の前に動物がいるかのような感じですごかった。」

鳥取県立美術館 展示担当・龍門さくらさん:
独自の世界を切り拓いていった非常に作家性の高い漫画家だった。
何がすごかったのか、何を切り拓いていったのかというのを鑑賞されている方ご自身で好きな部分を見つけてほしい。

緻密さはもちろん、アングルや絵の表現方法にも独自のスタイルを確立していった谷口さんの唯一無二の漫画の世界が堪能できる企画展「マンガを拓く谷口ジロー」は、8月30日まで開かれます。

TSKさんいん中央テレビ
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