2025年8月の豪雨で不通となっていたJR肥薩線の隼人〜吉松間が、7月12日に約11カ月ぶりの運行を再開した。早朝の吉松駅には沿線住民が集まり、始発便を笑顔と声援で送り出した。そして再開の陰には、1年近く地域の足を支え続けた代替バスの運転手と、彼らに感謝を届けた高校生たちの姿があった。

「ようやくスタート」——待ちわびた始発便の朝

7月12日午前5時半ごろ、吉松駅のホームに沿線住民の声がひびいた。乗客を乗せた始発便が駅を離れると、集まった人々は声援とともにその出発を見守った。

出発を見送る人々
出発を見送る人々
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運行再開を喜ぶ沿線住民は「うれしい。これからようやくスタートですから、これからやるべきことがまだまだたくさんあります」と語り、再開をゴールではなく新たな出発点として受け止めていた。列車に乗り込んだ鉄道ファンも「本当にこの日を待ち望んでいたので最高でした」と興奮を隠さなかった。

JR肥薩線は2025年8月の豪雨災害で線路の土台が崩壊し、長期にわたる運休を余儀なくされた。当初は6月の運行再開を予定していたが、直前の大雨による新たな被害を受けて延期となり、7月12日の再開にずれ込んでいた。

感謝のメッセージを届けた霧島高校の生徒たち

運行再開の2日前、7月10日。霧島市のJR霧島温泉駅前では、霧島高校の生徒たちが代替バスを拍手で出迎える光景があった。肥薩線の再開に伴い、この日が代替バスの最終運行日となったためだ。

拍手でバスを迎える高校生たち
拍手でバスを迎える高校生たち

生徒たちがドライバーへ贈ったメッセージには、乗り遅れそうになった際に出発を待ってくれたこと、優しい言葉をかけてくれたことへの感謝がつづられていた。

「ちゃんと学校へ行けたので、すごく感謝している」「笑顔でいやな顔もせず待ってくれていたのでうれしかった」——生徒たちの言葉は、1年近くの通学を支えてくれた運転手への率直な気持ちを伝えるものだった。

受け取ったドライバーは「事故がなく走れたのでよかった。ホッとした」と静かに振り返った。

週明けからは列車で通学へ

約11カ月にわたる代替バス輸送が終わり、霧島高校の生徒たちにとっては7月13日(月)が列車での久々の通学日となった。

長い運休期間を支えた人々への感謝と、地域の日常を取り戻した喜びが交差した一日。沿線住民の言葉通り、肥薩線の「スタート」はここから始まる。

【動画で見る▶JR肥薩線が12日に運行再開 代替バスに高校生が感謝のメッセージ【鹿児島】 】

【動画で見る▶豪雨被災のJR肥薩線 運行再開で住民喜び【鹿児島】】

鹿児島テレビ
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