俳優の大東駿介さんが、訪れた街のうんちくや、まだ地元住民にも知られていないような魅力を探す「発見!てくてく学」。

今回訪れたのは、大阪市西成区や阿倍野区、港区といった大阪の下町エリアです。

大阪の名物グルメといえば、たこ焼き、お好み焼き、焼きそばといった「粉もん」。

粉もん文化には欠かせない「ソース」ですが、実は大阪には多種多様な“地ソース”があるんです。中には、スーパーに出回らない“幻のソース”も!

今回は知れば知るほど面白い「大阪ソース」の奥深い世界に迫ります。

■たこ焼きは「ソースが命」

実は大阪にはソースメーカーが10社ほどあり、多種多様な風味を楽しめることを知っていますか?

いったいどのようなソースがあるのか。

大東さんはまず、大阪市西成区・天下茶屋の商店街で聞き込みを開始しました。

商店街に入るとすぐに目に飛び込んできたのが、たこ焼き店「きんの蛸」。

「粉もんに合うソースってどういうソースですか?」と大東さんが聞くと、「中にフルーツが入って。関西は甘口が好きでしょ。だから大体甘口に配合して。ソースが命やからね」と話します。

関西の粉もん店にとって、ソースはまさに店の個性そのもの。それぞれの店がオリジナルの配合にこだわっているのです。

■17種類のソースを食べ比べ!唯一無二のたこ焼き店

続いて大東さんが向かったのは、大阪市阿倍野区・阪南町にあるたこ焼き店「たこ焼き ソース」。

ここは、大阪のソースメーカー10社17種類のソースを一度に味わえるという唯一無二のたこ焼き店なんです。

【大東駿介さん】「大阪ソースの魅力がここに来たら一発で分かってまうと!ソースでそんなに変わります?」

【店主・鴨田俊さん】「めちゃくちゃ変わります!」

店内にはソースの瓶がずらり!
一度に数種類のソースを選べるので、食べ比べも可能です。

鴨田さんによると、小麦粉自体にはあまり味がないため、大阪の粉もん店は“ソースの味の違い”で店の個性を出してきたのだそうです。

■個性豊かな“大阪地ソース”の世界に驚愕

大東さん、いざ実食です!
まずは店のオススメ、梅肉入りの「タカワソース」でいただきます。

【大東駿介さん】「このバランス感覚すごいな!ちゃんとたこ焼きソース。でも酸味と甘みが、僕がいつも食べてるソースとはまるで違う。めちゃくちゃ好きかも!」

続いては、羽曳野市の名産・いちじくを使った「ツヅミいちじくソース」。
香辛料をたっぷり使っているのが特徴です。

【大東駿介さん】「さっきと比べるとガツンと濃厚な感じはしますね。あとにスパイスのピリピリ感がちゃんと後引く感じ」

ほかにも柚子を使ったさっぱりした味のソースなど、大阪には個性豊かな地ソースがたくさんあります。

【大東駿介さん】「もうエンタメやん!全部ちゃうで。同じたこ焼きっていう土俵の上におんねんけど、全部違うお店に来てるぐらい違う」

■マンションの1階に”幻のソース工場”があった

実は、大阪の地ソースを作っているのは家族経営の企業がほとんどで、少量のソースを丹精込めてつくっているのだといいます。

大東さんが続いて向かった大阪市港区・弁天町にある「三晃ソース」も家族経営のソースメーカー。1950年にこの地で創業した老舗企業です。

住宅街を歩いていくと、のぼりは立っているものの、その場所はなんとマンションの1階です。

【大東駿介さん】「え、マンションの1階ってこと? ちょっと、なんか全然想像と違うんですけど」

製造から配達、営業まで全て家族だけで行っており、ソースの製造は三代目社長の安藤大輔さんがたった1人で担当しています。

■「1回で5キロ痩せた」過酷すぎ!?手作りソースが生まれるまで

ソースの製造は想像以上に過酷だと安藤さんは話します。

エアコンもない過酷な環境の中、ソースをかき混ぜ続け、1日900リットルを製造。
これを月に2~3回行います。

常時2本ずつしか瓶に注ぐことができず、気が遠くなるような工程…。

これがスーパーには出回らない「幻のソース」と呼ばれる所以です。

【三代目社長・安藤大輔さん】「夏場は1回炊いて5キロ痩せたこともあります」

【大東駿介さん】「ほんまに全部手作業!全然想像と違うんですけど!」

■「無くすのはもったいない」義理の息子が三代目に

三晃ソースの味の特徴は、りんご酢を使った爽やかな酸味です。

安藤さんイチオシの食べ方が、なんと「ソースかけトマト」。
ソースの原料にもトマトが入っているため、相性は抜群なのだそうです。

安藤さんは元々別の仕事をしており、ソース作りは未経験でした。
義理の息子として嫁いだ先がこの三晃ソース。

跡継ぎがいないことを知り、「ソースの味が美味しく、これをなくすのはもったいない」と、4年前に3代目に就任しました。

【大東駿介さん】「会社っていうか“家族”でつくられてる。このソースを手に取ったときに、全員の顔想像できるってことでしょ。これが大阪地ソースのおもしろいところなんやろなと思いますね」

大阪の粉もん文化を陰で支える、家族の手で守られた地ソースの世界。
みなさんも自分好みの一本を探してみてはいかがでしょうか。

(関西テレビ「newsランナー 大東駿介の発見!てくてく学」2026年7月2日放送)

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