2026年2月の女子相撲世界大会で3位に輝いた、福島県南相馬市の中学生・草野珠穂さん。男子顔負けのパワーの裏には、日課の「相撲ノート」による自分への厳しさと、お父さんが作る愛情たっぷりの夕食があった。6月の県大会で見事優勝を果たし、「世界一」を見据えて土俵に上がる14歳の等身大の素顔は?

福島の相撲競技をけん引

力士のタマゴたちの意地がぶつかり合う、福島県福島市の相撲場で6月に行われたのは、小・中学生が頂点を競う相撲の福島県大会。

「いけるよ!前だ前!」

2026年6月 福島県福島市で開催された県大会
2026年6月 福島県福島市で開催された県大会
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大きな声で仲間を応援する草野珠穂(くさの・みみ)さんは、福島県内の相撲競技をけん引する中学生の一人だ。

「女子相撲の競技人口もどんどん増えていっているので、もっと増えてオリンピック競技にもできたらいいと思います」  そう未来を見据える。

きっかけは…賞品につられて

福島県南相馬市の中学校に通う草野さん。素顔は普通の中学2年生だが、相撲の話を振られると、学校の友人と思わず顔を見合わせた。

「得意なのは総合とか学活とかですね」
「相撲だろ」
「じゃあ相撲取るか、おー」

そんな無邪気なやり取りが微笑ましい。

素顔は中学2年生
素顔は中学2年生

草野さんが相撲の世界に足を踏み入れたのは小学5年生の時だった。きっかけは「賞品につられて」だったが、その腕前はめきめき上達。練習では男子相手にひけをとらない。
正心館原ノ町相撲道場の青田芳文代表も、「草野さんは地の力が強くて、まわしを取るとパワーがある。それを活かした相撲をとらせるようにしている」と、その資質に太鼓判を押す。

“自分への厳しさ”が強さの源

2026年2月に東京都で開催された世界大会では、年上の選手や海外の選手も活躍するなか3位に輝いた。しかし、草野さんの胸に残ったのは悔しさだった。
「うれしい気持ちもあったけど、悔しい気持ちの方が大きくて、大会終わったあともずっと泣いていました」  パワーの源は、この「自分への厳しさ」にある。

2026年2月の世界大会では見事3位に
2026年2月の世界大会では見事3位に

決して順風満帆だった訳ではない。「なかなか結果が出なくて。なんかイヤになっちゃって正直。何かを理由にして、ズルをして休んでいたこともありました」と、過去の葛藤を素直に明かす。

日課の「相撲ノート」と家族の支え

「相撲ノート」で良かった所も悪かった所も振り返り、明日につなげることが草野さんの日課だ。そして家族の支えも、彼女の強さを後ろ盾している。

きょうの相撲を書き留める
きょうの相撲を書き留める

カキフライにイカフライ、豚肉のみぞれ煮に焼き鯖と、愛情てんこ盛りの夕食を準備するのは父・光洋さんだ。「練習では心は鬼にして、その分帰ってきていっぱい食べてもらえるように」と、娘を思いやる。
草野さんが挑む「軽重量級」は65キロから75キロの選手が戦うクラスで、体重の管理や食事も大切なトレーニングの一環なのだ。

食トレも重要
食トレも重要

そして臨んだ福島県大会。草野さんは出場したクラスで見事優勝し、東北大会への切符をつかみ取った。
「優勝できては良かったけど、勝ち方が汚かったり、そういう改善点も見られた。目標はやっぱ世界一になることです」

県大会で優勝 目指すは世界一
県大会で優勝 目指すは世界一

目の前の勝利には満足しない。待ったなしの全力相撲で、小さな力士が世界の頂を目指している。
(福島テレビ)

福島テレビ
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