7月13日に水前寺野球場で高校軟式野球選手権大会の県大会が開幕します。2025年の夏以降、部員一人で活動してきましたが、助っ人が集まり、この夏大会に出られることになった軟式野球部を紹介します。
球磨中央高校ただ一人の軟式野球部員
球磨郡錦町にある球磨中央高校・軟式野球部、ただ一人の部員が山本泰生選手3年生です。2025年の夏、3年生が引退してからは、坂嵜俊介監督とともに二人三脚で練習に励んできました。

山本選手は「辞める選択肢はなかった。〈ここまで野球を続けさせてもらった〉というのがあり、自分一人でも続けて、恩返しになればいいなと」と話し、坂嵜俊介監督は「一人ではあるけれど、なんとか頑張ろうとしているので、『できることはないかな?』と思い、ずっと一緒にやってきた」と振り返ります。

球磨中央はこれまで部員数が足りず、他校との連合チームで大会に出場してきました。春の大会も、ルーテル学院と連合チームを組みましたが、その後、ルーテル学院は部員が増えたため連合は解消。「一人では大会に出られない」と、山本選手は『最後の夏』を前に動きました。

山本選手は「学校の男子に声を掛けて、『一回やってみよう!』と。遊び感覚でもいいから野球を体験してもらって、そこから『試合で一緒にやってみないか』と聞いた」と話し、山本選手が協力を呼びかけたところ、1年生から3年生までの助っ人、合わせて10人が集まりました。
『集まってくれて本当にありがとう』
野球経験のない生徒もいて、実力はさまざまです。生徒たちは練習を重ね、少しずつ上達してきています。

元バドミントン部の黒木真叶さん(3年)は「(ボールが)捕れたときとか楽しい」と話し、陸上部の吉田湊音さん(2年)も「1年生のとき山本先輩から声を掛けてもらったり、いろいろ仲良くさせてもらっているので、そういう縁もあり、恩返ししたいと思う」と話します。

仲間と共に大会に出られる喜びをかみしめて…。限られた時間ではありますが、山本選手がチームを引っ張り、大会に備えます。

山本選手は「『集まってくれて本当にありがとう』と感謝ですし、やるからには勝ちたい、ここまで練習してきてレベルも上がってきたので。最後は笑って楽しく終われるようにしたい」と話します。

部員一人で頑張ってきた山本選手は、13日の開会式で選手宣誓を務めることになりました。一生忘れない『夏』になることと思います。11人のメンバーで挑む最初で最後の大会。球磨中央の初戦は13日、開新と対戦します。
(テレビ熊本)

