安全確認の工程が守られないまま、回転遊具が動き出すトラブルがあった。富山市ファミリーパークの遊園地で、機械遊具「パラトルーパー」の安全バーがロックされていない状態のまま運行されていたことが明らかになった。

乗客にけがはなかったものの、担当職員が運行中に異常を把握しながらも緊急停止しない判断を下したという経緯も明かされた。

安全バーがロックされないまま運行された「パラトルーパー」
安全バーがロックされないまま運行された「パラトルーパー」
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運行中に気づいたが、そのまま続行

事案があったのは、7月5日(日)午後3時頃のことで、パラトルーパーは、椅子型のゴンドラ(籠)が回転しながら傾いて浮き上がるタイプの乗物で、12籠中5籠に乗客8人が搭乗していた。

そのうちの1籠に乗った児童2人について、安全バーがロックされていない状態だったにもかかわらず、運転職員はその異常に気づかないまま遊具を始動してしまった。遊具はおよそ2分間にわたって動き続けた。

運転職員は運行中に安全バーの未施錠を把握したが、運行終了が近い段階だったこと、また緊急停止の反動がより危険な状態を招くおそれがあることを考慮し、そのまま運行を続けたという。乗客にけがはなかった。

なぜ起きたのか マニュアルの工程が実施されず

公益財団法人富山市ファミリーパーク公社によると、今回の原因は、運行マニュアルに定められた手順が守られなかったことにある。具体的には、安全バーを閉める工程と、閉まったかどうかを再確認する工程の両方が実施されなかったとされている。

安全確認のプロセスそのものが抜け落ちた形であり、日常的な運行管理における基本的な手順の徹底が十分でなかった実態が明らかになった。

企画事業課の荒井正樹課長は「大変危険で、利用した客にも怖い思いをさせてしまった。お詫びしかない、申し訳ありません」と陳謝した。

再発防止策と現在の運行状況

事案を受け、同公社は複数の再発防止策を打ち出している。これまでパラトルーパーは1〜2人体制で運行されていたが、今後は運転者に加えて施錠確認の専任担当者を少なくとも2人以上配置し、乗客自身にも安全確認を依頼するなど、確認体制を多層化する方針だ。あわせて、運行マニュアルの再教育および点検監視の実施、緊急停止や緊急時対応に関する訓練の実施も予定している。

8日現在、パラトルーパーは運休中であるほか、6日から遊園地内の全遊具についても当面の間、運休する措置がとられている。

(富山テレビ放送)

富山テレビ
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