宮城県女川町出身の絵本作家、神田瑞季さんが高校で特別授業を行いました。神田さんは高校生たちに「好きなもの」が心の支えになると伝えました。
神田さんが授業を行ったのは石巻西高校。震災や防災について学ぶ内容です。
神田さんは女川町出身で、震災発生当時中学3年生。津波で一緒に住んでいた祖父を亡しました。
授業では震災後の自身の心を支えた、「好きなもの」の大切さを伝えました。
神田瑞季さん
「自分が好きなものは優先順位が低く見られがちなんですけど、実は衣食住と同様に、命を支えてくれるものだって気づきました。みんなが愛する可愛いものは、心にとってすごく必要で大事なもの。好きなものをこれからも全力で堂々と追ってほしい」
神田さんの支えになったのは絵を描くことでした。
それと同時に、震災発生からおよそ1カ月後に描いた「生きる」から始まり、作品を通して大きな被害を受けたふるさとに気持ちを寄せてきました。
講演の後は、美術部の生徒たちと一緒に絵を描きました。
伝えたのは、描く上で、自身が大切にしていることです。
神田瑞季さん
「結局伝わらないと私の絵って意味がない。これ誰が見てもうれしいっていう感情だなとか、伝わるものって意外とすごく大事」
生徒たちも刺激を受けたようでした。
美術部の生徒
Q.これは何を表現?
自分の爆発したパワフルな感情のようなものをイメージして描きました。こんなに大胆に描いていいんだと思って勇気をもらえたし、これからの絵にもつなげていこうと思いました」
神田瑞季さん
「震災をどんどん経験しない世代が当たり前に増えていく中で、どうやってそのみんなとコンタクトを取っていくか、独り善がりでやらないっていうところ、みんなと一緒にっていうのが、今後のポイントだったと思うので、今回は自分としても特別な分岐点というか、そういうものになった気がします」
