一般的に「快適使用温度」は、「キャンプ地の最低予想気温マイナス5℃」が目安になります。つまり、宿泊するキャンプ場の最低気温が0℃と予想される場合は、「快適使用温度」が-5℃のものを選ぶのがよいということです。

冷気を遮断するインフレーターマット

どんなに暖かい寝袋を使っても、地表の温度より体温が高いことで、地面から冷気が伝わってきてしまいます。

「そこで、テントにはマットを敷くのがセオリーです。マットの種類には、シンプルな折りたたみ式タイプや、空気を入れて使うエアータイプなどがあります」(大貫さん)

とくにインフレーターマットと呼ばれるタイプなら、自動で空気が注入され、断熱性が高いモデルも多いので、収納時のサイズは大きくなりますが、オートキャンプならOKと考えていいでしょう。

自動で空気が注入されるインフレーターマット(撮影:風来堂)
自動で空気が注入されるインフレーターマット(撮影:風来堂)

マットを選ぶ際は、「R値」が目安になります。これは、熱の伝わりにくさを表すもので、数値が高いほど断熱性能が高いことを示しています。春~秋用ならR値2~4のものを選びましょう。

ちなみに、折りたたみ式のマットには銀色(アルミ蒸着)の面を備えたものがありますが、こちらを上側にして寝ると、冷気を抑えると同時に、アルミ面が体温を反射させて体を暖かくしてくれる効果があります。

さらには、コットと呼ばれるベッドタイプのギアを置くと、物理的に地面から離れるため、冷気の影響をより受けにくくなります。夜寝るときだけでなく、昼寝用ベッドや、子ども用の長イス、荷物置きとしても使えるので、持っているとけっこう重宝します。

地面から離れているため冷気を受けにくいコット(イメージ)
地面から離れているため冷気を受けにくいコット(イメージ)

最後に、手軽に暖かさを得る方法としてオススメしたいのが、焚き火です。炎によって直接的に体が温められると同時に、焚き火で調理もすれば、温かい食べ物や飲み物を摂ることで、体の中からも温まることができます。家族や仲間との会話も盛り上がって、気持ちの面でも暖まるはずです。

大貫大輝さん
大貫大輝さん

大貫大輝
日帰りで身近な自然を満喫するキャンプスタイルが好きで、焚き火をメインに、釣りやクライミングなどを幅広く楽しむ。リラックスする時間を大切にしながら、趣味のカメラを手に新たなロケーションを探すなど、外遊びの魅力を常に追い求めている。

取材協力:WILD-1多摩ニュータウン店

風来堂
風来堂

旅、歴史、アウトドア、サブカルチャーが得意ジャンルの編集プロダクション。『クマから逃げのびた人々』、『日本クマ事件簿』(以上、三才ブックス)など、クマに関する書籍の編集制作や、雑誌・webメディアへの寄稿・企画協力も多数。
ほか、編集制作を担当した近刊に『世界のお弁当とソトごはん』(岡根谷実里/三才ブックス)、『ニッポン秘境路線バスの旅』(交通新聞社)、『戦う山城50』、『カラーでよみがえる軍艦島』(以上、イースト・プレス)など。
『戦う山城50』(イースト・プレス)『おもしろ探訪 日本の城』(扶桑社文庫)など、代表の今田壮は「古城探訪家・今泉慎一」名義での歴史系著作も手がける。