『令和の米騒動』と呼ばれた米不足から2年。2026年も田植えの季節を迎え、米の販売状況は、どうなっているのか。福岡県内を取材した。
店内には十分な在庫があるが…
県内でも最盛期を迎えている田植え。実りの秋へ向けて準備が着々と進んでいる。

その米の値段だが、農林水産省によると最新の全国平均価格は5キロあたり3644円と、2000円前後だった2024年までと比べると、依然として高い状態が続いている。

現在の販売店の在庫はどうなっているのか? 宇美町の販売店『いしぬき米穀店』を訪ねた。

店内には米袋が、天井近くまで積み上がっている状態で、在庫は十分に確保されているようにみえる。2025年までのように足りなくなる心配はなさそうなのだ。

しかし石貫徹也店長は「在庫は、倍近くあるかと…。ちょっと余計に仕入れすぎた感じにはなっています」と明るくない表情を浮かべる。

いしぬき米穀店では、2024年からの米不足と需要の高まりを受け、2025年の秋には例年の1.5倍ほどの量を確保する契約をしたという。

ところが、年明けからは市場に出回るコメが増えてスーパーなどと価格競争が激化するとともに、2025年まで先を争うように訪れていた購入客も徐々に減り、在庫が膨らむ事態となっているのだ。

「おいしいお米を求められるお客さまは、引き続き来て頂いているんですけども、どうしても安いお米を求められる方は、スーパーで見つけたら買われる、そういう方が多くなっていますので」(『いしぬき米穀店』石貫徹也店長)。

2025年秋の契約時には例年より6割も高かったという仕入れの価格。例年よりも在庫を多く抱える今、ギリギリまで価格を下げるなどしてなんとか在庫を減らすしかないと店長は話す。

「新米が始まる前に、もう一段、値段が下がるかと、その辺も計算しながら、例年以上に頑張って販売していこうと思ってます」(『いしぬき米穀店』石貫徹也店長)。

米離れには歯止めかからず
長引く米騒動の影響。需要と供給の狭間で販売店は翻弄されている。

米の価格の高止まりで、実際に米を食べる量が減ったのかどうか、福岡の街で30人に聞いたところ「変わらず」が25人、「減らした」が4人、「増やした」が1人となった。

やはり米は主食なので「高くても減らせない」という声が多く聞かれた一方で、業界団体が消費動向を全国調査したところ、昨年度の1人1カ月当たりのコメの消費量は4435グラムと前年から6.1%の減少し、7年ぶりの低水準となっている。

茶碗で換算すると1人4.4杯分と、米離れに歯止めはかかっておらず、生産者や販売店の苦悩は深まりそうだ。
(テレビ西日本)

