鹿児島市が整備を目指すサッカースタジアムをめぐり、下鶴市長が「県立鴨池庭球場にメリットがある」と費用・時期の両面で優位性を認めた。2カ所の候補地調査結果をもとに初めて開かれた市議会での質疑で、早期の候補地選定へ向けた姿勢を明確にした形だ。
2カ所の候補地、費用と時期に大きな差
鹿児島市がスタジアムの候補地として挙げているのは、市内与次郎にある県立鴨池庭球場と鹿児島サンロイヤルホテルの2カ所だ。
このほど公表された概算整備費は、庭球場が215億円、サンロイヤルホテルが293億円と、約78億円の差がある。共用開始時期についても、庭球場が2036年、サンロイヤルホテルが2038年と想定されており、2年の開きがある。
費用・スケジュールの両面で、庭球場に軍配が上がる結果となった。

市長「オール鹿児島で取り組む」
6月17日に開かれた市議会本会議は、候補地調査の結果が公表されて以降、初めての議論の場となった。個人質疑で今後の選定スケジュールを問われた下鶴市長は、次のように述べた。
「費用面、時間軸について県立鴨池庭球場敷地などにメリットあることは確認できたと考えている」
さらに市長は、スタジアム実現への決意をこう示した。
「今回の調査結果を踏まえ、整備に向けた議論が進むことを期待し、スタジアムの早期実現に向けて『オール鹿児島』で取り組んでいきたい」

今後は県や関係団体との協議へ
市当局は今後、市議会での議論を踏まえたうえで、県との協議や関係団体との意見交換を進め、最終的に候補地を1カ所に絞り込む方針だ。
215億円対293億円、2036年対2038年——数字が示す差は明快であり、庭球場が有力候補として浮上しつつある。「オールかごしま」を掲げる市長の言葉通り、地域一体となった議論の加速が求められる。
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