年金支給日に合わせ高齢者を狙う詐欺が急増している。
不審な国際電話やフィッシングメールが相次ぎ、約8万件の被害例も確認されているとされ、注意が呼びかけられている。
不審な電話がかかってきた人を取材
15日は2カ月に1度の年金支給日。
ただ、物価高が続く中で素直に喜べないという街の声も聞こえてくる。

東京・板橋区にある金融機関。
15日は2カ月に1度の年金支給日。
80代:
みんなで来て、いま年金をもらって、ドトールでコーヒーを飲んで、今度は日高屋でラーメン食べて帰る。
年金の支給額は、6月からアップする。

例えば、年金を満額で受け取っていた場合、国民年金は+1300円、厚生年金は+4495円、それぞれ増額される。
ただし素直に喜ぶ声だけではない。
70代:
たいして変わらないから、ほんのちょっとですから。
例え年金は増えても、このところの物価上昇に困り顔だった。
街の人:
お米が一番響くよね。結構上がったからね。
ーー年金ちょっと上がってもきついですか?
街の人:
ついていけない。
そうした中で今、高齢者たちの大切な老後資金を狙う不審な動きが表面化している。
「イット!」は、不審な電話がかかってきたという人を取材した。

取材に応じたのは、鈴木ミヨ子さん。
今から1カ月前、携帯電話に不審な電話があったという。
鈴木ミヨ子さん:
電話がかかってきたんだけど、その局番が0101だから止めて。あっこれはもう詐欺だと思って。
画面に表示されたのは、「0101」から始まる見慣れない国際番号だった。

鈴木ミヨ子さん:
「はい」って言ったら、日本人じゃないの。向こうの人なの、片言で。「こっちはなんとか警察です」って言うから、えっ、そんな警察聞いたことないんだけどって言った。
鈴木さんは以前、交通系ICカードを紛失していて、そこに携帯電話の番号を書き込んでいた。
かかってきた不審な電話の相手は、そのカードを拾った人物なのではないかと言う。
外国人のような相手は、しつこく手数料の支払いを要求した。
鈴木ミヨ子さん:
書留で3000円を送ってくれって言われたの。
食い下がる相手に、鈴木さんがとった対応は…。

鈴木ミヨ子さん:
私の主人は警察官で代わりますか?って言ったら、ガチャンって切られた。
鈴木さんはその後、警察に相談したという。
本物のPayPayアプリを起動させる詐欺メール8万件超
現在、高齢者の老後資金を狙う卑劣な行為が相次いでいる。

日本年金機構は5月、ウェブサイトで顧客の個人情報を盗み出そうとしたり、不審なサイトに誘導しようとしたりするメールが確認されていることに注意を呼びかけた。

またフィッシング対策協議会によると、2026年3月以降、日本年金機構などをかたり、本物のPayPayアプリを起動させる詐欺メールが急増し、その数は約3カ月で8万件を超えたという。
現在、山梨県や千葉県、東京・八王子市などの自治体も注意喚起している。
受給者に対する不審な接触に対しては、まず疑うことが重要だ。
(「イット!」6月15日放送より)
