もし首都直下地震が起こり帰宅困難者になったら、子供のお迎えは最も心配な点だろう。大都市の防災対策について研究する東京大学教授の廣井悠さんによれば、共働きの場合、両親ともに帰宅せずに、どちらか一方は安全な場所に待機してほしいという。被災時に親はどのような行動をとるべきなのか?
被災時は「安全な場所で待機」が原則
首都直下地震が起きたとき、自分は都内の職場に出社していて、子供は自宅近くの学校や幼稚園、保育園にいるとしたら、皆さんはどうしますか?
多くの人は、「一刻も早く子供を迎えに行きたい」と思うでしょう。私自身も5歳の娘がいるので、同じように感じると思います。

だからといって、地震によって電車やバスなどの公共交通機関が停止している中、すべての人が徒歩で帰宅しようとすると、次のようなリスクが生じる可能性があります。
・大勢の人が将棋倒しになるような群集事故
・余震などによる二次災害
・救急車・消防車の進行の妨げ
特に、救急車や消防車の妨げになるような行動は、避けてほしいと思います。
発災から72時間を超えると、救助者の生存率が大幅に下がるというデータがあるため、スピード感のある救助活動が求められるからです。
発災直後はできる限り帰宅をせず、職場や安全な場所に留まることを心がけてほしいです。車で出社している場合も、車での帰宅やお迎えによって渋滞が発生する可能性があるので、安全な場所に留まりましょう。
とはいっても、子供が心配ですよね。共働きの家庭であれば、一人だけ帰宅し、一人は安全な場所に留まるといった形を取れるといいでしょう。そうすることで徒歩帰宅者が半分に減り、事故やトラブルが起こりにくくなります。
学校・幼稚園・保育園の対応を確認
いざというときに落ち着いて行動するためにも、事前の災害に対する備えが重要です。そのひとつが、学校や幼稚園、保育園の発災時の対応の確認。

