宇都宮でクマの目撃が相次いでいたころ、東京都内では、ある危険な害獣の目撃が相次いでいました。
東京・新宿区で3日前に撮影された映像から、街灯のともる街中を電線を伝って歩く細長い動物を確認できます。
ハクビシンです。
別の映像では、長い尻尾を下ろし電線の上でくつろぐ様子も。
番組が、ハクビシンの目撃があった現場を取材すると、車通りのある大通りの電線の上でした。
当時の様子について撮影者に話を聞くと、独特な鳴き声でハクビシンの存在に気付いたといいます。
撮影者:
ジャングルみたいなところに入って聞こえる声じゃないですけど、コエコエコエコエコエって獣の声がしていた。あの電信柱の上で取っ組み合いになっていて、目視できたのは5~6匹くらいだが親子のハクビシンもそこにいた。
撮影者によると、ハクビシンの群れは1時間ほどこの辺りにいたのち、電線を伝って通りの向こうへ消えていったといいます。
この翌日には文京区にもハクビシンが出没。
電線の上を歩く様子が目撃されています。
さらに、その姿は杉並区の高円寺でも。
住宅の屋根から辺りの様子をうかがうその顔には、ハクビシンの特徴である白い線が見えます。
ハクビシンはその後、隣の住宅の屋根へと飛び移っていきました。
杉並区では5月にも出没。
センサーライトに驚いたのか、フェンスの上を伝って暗闇へと消えていきました。
都の全域に広く生息していると考えられるハクビシン。
2024年度には東京23区だけで300匹が捕獲されていて、増加傾向にあります。
なぜ、増えているのでしょうか。
専門家はハクビシンの性質である雑食性を挙げています。
一般社団法人日本有害鳥獣駆除・防除管理協会 依田信一郎代表理事:
生ゴミとかも食べられてしまいますので、都心部というのはハクビシンにとっては食の宝庫。(ハクビシンの)外敵がほとんどいない都心の環境だったら増加に歯止めがなかなかかけにくく、一度定着すると急速に数が増えるのが現状。
一方、都内では別の危険な害獣の目撃も。
東京・江東区の豊洲で野球の練習をしていた少年が見つけたのは、しま模様の尻尾を持つ灰色の動物、アライグマです。
人を気にするそぶりはなく、フェンスの上を慎重にトコトコと歩いていきます。
フェンスから下りたアライグマは坂を上り、そのまま街中へと消えていきました。
アライグマの目撃は5月に墨田区でもありました。
撮影者は「動画撮っているときもこっちを気にすることもなく、ずっと何かを、餌を探しているといった状態でした」と話します。
墨田区では9日もアライグマの目撃情報があり、注意を呼びかけています。
一見、かわいらしい見た目をしていますが、専門家はハクビシンよりも危険だと指摘します。
一般社団法人日本有害鳥獣駆除・防除管理協会 依田信一郎代表理事:
非常に凶暴な動物。かみつかれたりという危険性はハクビシンに比べると上がってくる。
見た目のかわいらしさとは裏腹に、各地で深刻な農業被害をもたらすなど特定外来生物に指定されているアライグマ。
都内での相談件数を見てみると、11年で実に95倍にまで増えています。
都内各地で出没しているハクビシンや、アライグマ。
増殖を防ぐにはどうしたらいいのでしょうか。
専門家は「家庭菜園やごみであったり、餌になるものをしっかり管理する。見た目がかわいい動物ですので、どうしても触りたいとか近づいていったりしてしまうけど(遭遇したら)専門業者や行政の方に連絡するという対策は徹底してほしい」と話しています。