もし、自分の“分身”がいたら…。

自身の生活や仕事の環境、入院や身体障がいなどによって「移動の制約」を克服し、まるで“その場にいるような”コミュニケーションを実現させる分身ロボットが存在する。

人の孤独をなくしたい

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この分身ロボット「オリヒメ」の開発に携わるオリィ研究所COO・結城明姫さん。高校1年生の時に長期入院を経験し、「心はこんなに元気だからこそ、もう一つ体があれば…と思いました。私と同じような経験をしている人のためにも、このプロジェクトを一緒にやっていくことにしました」と話す。

高校生の時に参加した科学技術コンテストで出会った先輩がすすめるプロジェクトに心を打たれ、入院中に欲しかった分身ロボットの開発という道へ。

入院などで外出が難しくてもパソコンやスマホで操作をすれば、大切な誰かと一緒にお墓参りをしたり、海外旅行にも行くことができる。

自分の“分身”だからこそ、働くこともできる。

ファストフード店で、「オリヒメ」を介して自宅から接客の仕事を経験した酒井麻椰さん。彼女は神経性の難病を患っている。こうして働くことを「普段、家族としか話さないので、いろいろな人と会うのですごく楽しいです」とやりがいを感じているという。

距離を超え、人の孤独をなくしたい。こうした思いを抱く結城さんは、「障がいを持っている方が何らかのツールを使って、健常な方と同じように働く。そういったことが当然だと思われる社会を作りたい。もう一つは、自分自身の介護をできるロボットまで作っていけたら良いなと思います」と語った。

オリィ研究所
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