新潟市内の弁当店が先日SNSに「注文があった弁当の当日キャンセル」の被害を投稿し、波紋を呼んでいる。その数なんと200個。店主の女性が取材に応じ、悲痛な胸の内を明かした。
■「なぜ?」弁当200個を“無断キャンセル”
6月2日、Xに投稿された1枚の写真。
「大量注文ご連絡なし。当日キャンセルがありました。電話してもつながらず。最後は着信拒否されてしまいました」
写真とともに被害を嘆く文言がつづられたこの投稿は、3000件以上のコメントがつき、SNS上で大きな波紋を呼んだ。
この投稿をした燕亜紗美さん。
6年前に新潟市中央区で宅配専門の弁当店『あっちゃん弁当』をオープンし、週に2回は新潟市中央卸売市場でも販売している。
燕さんは「人対人でやっていきたいと思っているときにこういうことをされてしまうと、小さいお弁当屋さんなので…なんでこんなことをしたのかと思った」と嘆く。
■一日に200個の注文「お客を疑う商売ではない…」
きっかけは5月22日ごろ。
若い女性が燕さんに電話で「会合で使いたい」という旨を伝え、弁当を100個注文。
その2日後には中年ぐらいの男性から同じく100個の注文があったという。
「一日、立て続けに何かあるのかなと思うぐらい。お客様を疑う商売ではないので」
2件の注文の受取日はともに29日で、この日合計200個の弁当を用意した燕さん。
しかし、1件目の依頼主である女性は受け取り先に指定した新潟市内のコンビニに約束の時間になっても現れず。
何度も電話をかけると着信を拒否されたという。
さらに2件目の依頼主の男性とも連絡が取れなくなる事態に。
「無断キャンセルがすごく増えてきているという話は皆さんと話していたが、まさか自分のところがやられるとは思っていなかった」
■容器価格も高騰する中被害に「かなりきつい」
余った200個の弁当はほとんどを知り合いに配るなどしたということだが、ナフサ不足の影響を受け、容器の価格が高騰している中での突然の大量キャンセルに燕さんは「食材も買って、ガソリンも宅配なので使って、それで廃棄だったので正直かなりきつい」と声を落とす。
■燕さんの弁当求め多くの客「応援したい」
そんな燕さんを応援しようとこの日も多くの人が弁当を買い求め、用意した15個の弁当は販売開始約10分で完売した。
村上市から来た男性は「まじめにやっているのに被害を被っているので、どうせ食べるご飯なら応援したくて買いに来た」と話し、阿賀野市から来た男性は「数が数なので居ても立っても居られなくて飛んできた」と話した。
燕さんは再発防止策として前払い制の導入なども検討しているという。