福井市のブランド小型スイカ「金福すいか」が、市内のハウスで収穫の時期を迎えています。今年は生産拡大に向けた新たな取り組みも始まっています。生産の現場を取材しました。
福井市の沿岸部に広がる三里浜、農業用ハウスでネットにつるされて実っているのは「金福すいか」です。このハウスでは、180株余りの「金福すいか」を育てています。
生産農家・平林隆豊さん
「(今年は)寒暖差がきつく作るのが難しかった…きれいでおいしいものが取れたらうれしい」
「金福すいか」は福井市が2000年に開発した独自品種の小型スイカで、他にはない黄金色の美しい見た目と、果肉が赤くシャリシャリとした食感が特長です。
これまでは、市の園芸センターのみで苗を管理してきた“秘伝のスイカ”ですが―
福井市農政企画課・青山士郎さん:
「今年からは、民間企業に苗300本を試験的に栽培してもらっている」
生産数を増やすため、初めて試験的に民間の会社にも苗を作ってもらったのです。
「もともと生産量が少なく、令和5年にリニューアルし注目度が上がってきている。県内外で需要が高まっていることから、さらなる販売拡大に取り組むべきと考えた」(青山さん)
福井市のまとめによると、金福すいかの販売数はペアとして販売している黄色い果肉の「銀福すいか」も合わせて、2022年の約1万1600個をピークに1万個前後で頭打ちとなっています。
23年に品種改良し、去年は9800個でした。
糖度が高くタネがないので、口いっぱいにガブっと食べられ、甘味も感じやすいのが特徴です。
市内では、今年は三里浜を中心に28軒の農家が生産していて、将来的には3万個の販売を目指しています。
市農政企画課・青山士郎さん:
「金福すいかは福井市にしかない農産物なので、全国に広がることで福井全体の農業に注目してもらえれば」
さらに、今年からは皇室・秋篠宮家への献上も行われる予定です。ちょうど1年前に秋篠宮さまが福井市を訪ねられた際に召し上がられたことがきっかけとなりました。
生産の拡大とブランド強化へ。新たな取り組みが進む「金福すいか」は“縁起の良い”贈答用として県外からも引き合いが増えています。
また、若手生産者も増え生産意欲も高まってきているということもあり、今後、販売数の増加が期待されます。
今シーズンの出荷は来週から本格的に始まります。