大阪・関西万博でタイパビリオンの工事を無許可で請け負った疑いで、建設会社の共同経営者らが書類送検されました。

取材を進めると、この会社が下請け業者に2300万円を超える代金を支払っていない疑いがあることが分かりました。

■無許可でタイパビリオンの工事を請け負った疑い

世界各国のパビリオンが会場に華を添え、国をあげての一大イベントとなった大阪・関西万博。

タイのパビリオンの建設に関わった、群馬県高崎市の建設会社DIO(ディオ)と、その共同経営者の男(59)らが書類送検されました。

DIOと共同経営者の男らは、500万円以上の工事を請け負う場合に必要な国などの許可を取らず、無許可でタイパビリオンの電気設備工事をおよそ4400万円で請け負った疑いがもたれています。

調べに対し共同経営者の男は、「無許可営業と分かっていた」と供述しているということです。

■無許可工事の疑いに加え「パビリオンの工事費未払い」か

関西テレビがこの業者の取材を進めたところ、他にも「パビリオンの工事費未払い」という不適切な行為をしていた疑いが浮上しました。

DIOから工事費用が支払われていないと訴える、大阪市内の下請け業者の代表の男性が取材に応じました。

男性は、DIOの共同経営者から、タイパビリオンの建設協力を依頼され、下請け業者として工事を担うことを快諾。

しかし、工事が始まって、3回目の請求から費用が支払われなくなったということです。

【下請け業者の代表】「次の月ももちろん請求したけど支払われていない状況。2330万円ぐらい」

■メールとのやりとりでは「送金します」「送金できる予定」という言葉も

DIOの共同経営者とは、次のようなメールのやり取りをしていました。

<メールのやり取りより>
【下請け業者の代表】「まだ入金されてませんが?」
【DIOの共同経営者】「まだ準備途中です。確認出来次第送金します」
【下請け業者の代表】「皆んなが心配になり、不安な気持ちになり、怒りの言葉が出てきてます」
【DIOの共同経営者】「文章を見て言葉が見つかりません。週明けの月曜日に送金できる予定です」

【下請け業者の代表】「『いつになったら支払ってくれるんですか』、『どういう状況ですか』と言っても、『今どないか用意しようとしているから、ちょっと待ってくれ』ということしか(言わなかった)」

工事費用を支払うよう誓約書にサインももらいましたが、現在も2300万円以上が未払いだということです。

■「『お父さんも一緒に行こうよ』と言われていたんですけど、行けなかったですね」

記者がDIOの共同経営者に電話をかけてみました。

【電話の音声】「おかけになった電話番号は現在使われていない…」

【下請け業者の代表】「(工事を)やらんかったらよかったなとしか思わない。信じた自分がバカだったかな…(万博には)『お父さんも一緒に行こうよ』と言われていたんですけど、行けなかったですね。行きたかったんですけどね、ほんまは…」

万博が閉幕して、7カ月以上が経ちますが、今なお、未払い問題で苦しむ人たちがいます。

(関西テレビ「newsランナー」2026年6月4日放送)

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