秋田市では、2日にクマに襲われたとみられる女性の遺体が見つかったほか、市街地へのクマの出没が相次いでいます。こうした状況を受けて、市が独自に麻酔銃でのクマの捕獲を行えるよう手続きを進めていることが分かりました。
2日に発生したクマによるものと思われる死亡事故を受け、秋田市の沼谷純市長は、3日に開会した6月市議会で「箱わなの十分な確保など今後のさらなる対策強化について指示したところだが、こうした中で本市において死亡事案が発生したことについて、大変重く受け止めている」と述べました。
秋田市はクマ被害対策として、これまでも様々な取り組みを行ってきました。
その一つが、狩猟免許や専門知識を持つ職員、いわゆる「公務員ハンター」の採用です。
市は2026年度に3人を採用し、すでにクマの捕獲活動に参加しているほか、猟友会と連携して箱わなの設置などを行っているということです。
また沼谷市長は、麻酔銃によるクマの捕獲を、市が独自に行えるよう手続きを行っていることを明らかにしました。
秋田市内ではこれまでに3回、緊急銃猟が行われていますが、住宅や商業施設が密集し、銃弾が跳ね返る恐れがあったことなどから、いずれも麻酔銃が使われました。
麻酔銃でクマを捕獲するには、銃を所持する許可や麻酔薬を取り扱うための資格が必要なため、これまでは県の専門職員に依頼してきましたが、公務員ハンターをはじめとする市の職員が対応できるよう、市は許可の申請などを進めています。
市の担当者は「年内の早いうちにも体制を整えたい」としています。
なお、市は今春以降もクマの目撃情報が寄せられている千秋公園内の樹木を伐採し、利用者の安全を確保するための事業費などを盛り込んだ10億1600万円余りの補正予算案を、6月市議会に提出しています。