中東情勢が福井県内のスーパーにも影響を与えています。食品トレーなど資材の値上がりや物価高が続く中、福井市のスーパーが独自に新しい売り方に挑戦しています。
田島嘉晃アナウンサー:
「福井市内のスーパーの刺身売り場に来ました。並んでいるのは『節約商品』と書かれた刺身です。魚の量を減らしたわけではありません。省いたのは、大葉や海藻です」
福井市のハーツ羽水店では、刺身売り場でこの店独自の2つの新しい売り方をしています。
一つ目は、物価高の中でお得に味わってもらおうと「節約商品」として売る刺身。今年3月頃から大葉や海藻を省き、通常のパッケージより1パックあたり50円から100円ほど安くしています。
ハーツ羽水店の加藤聖大店長は「自宅で刺身を食べる際に、トレーで買った刺身を自宅の皿に盛り付けし直して出す方が多いという声も聞いていて、大葉などを少しでも削減してお値打ち価格で刺身を提供したかった」と話します。
その結果、「物価高の情勢の中、少しでも安くおいしい刺身を購入したいという人も増えてきた。最近は非常に好評」と反応も上々のようです。
もう一つ、独自の売り方が―
加藤店長:
「家の皿を持ってきてもらって鮮度抜群の刺身を予算に応じて盛り付けます」
店にとっては、中東情勢の影響で値上がりが続く食品トレーを使わずに済む売り方。
客にとっては、予算や用途に合わせて自前の皿に美しく盛りつけてもらえるとあって、祝い事など親族が集まる機会などに良く利用されるそうです。
加藤店長によると、実は「中東情勢の影響でこういった取り組みをしたわけではなかった」といいますが、中東情勢や物価高などを背景に「結果的に、トレーの削減など価格を抑えることにつながった」といいます。
売り上げにも変化が出ています。
「今まで刺身を買っていない客も購入してくれ、売り上げは前年を上回っている状況」(加藤店長)
飾りを省いて価格を抑える。客の皿に盛ってトレーを減らす。物価高の今、店の工夫が、客の買いやすさにもつながり始めています。