29日から完全養殖ウナギの試験販売が始まりました。

日本人がこよなく愛するウナギの国内の供給量は、ピーク時の半分以下まで落ち込んでいますが、その状況が大きく変わろうとしています。

29日、東京・築地にできた行列のお目当ては、大分・佐伯市の山田水産が手がけた世界初の“完全養殖”による「ウナギのかば焼き」です。

29日から数量限定で山田水産の店舗やイオンのオンラインサイトなどで試験販売が始まりました。

価格は従来の養殖ウナギと比べ約2.5倍だという1尾4500円ほどで、気になる味は「身もふわふわで、香ばしく天然物と遜色ありません」といいます。

2010年に世界で初めて成功した完全養殖の技術。
卵から育てた稚魚を親ウナギまで育て、その親ウナギが産んだ卵を再びふ化させるサイクルを繰り返します。

山田水産・加藤尚武統括部:
天然資源に依存するだけでなく、人工ふ化完全養殖の技術をもってして育てたウナギを皆さんに食べてもらいながら、日本の食文化を継続的に続けていくために完全養殖に取り組む意義はあるのではないか。

一方でコスト面の課題も残されています。
稚魚1尾当たり4万円かかっていたコストは、この10年で約1800円まで削減することに成功。

ただ、天然物と比べると3倍ほどの差があります。

今後は、設備の増設や機械化を進め2028年までに10万尾のシラスウナギの生産を目指します。

山田水産・山田信太郎社長:
数を増やせばコストも下がると思うので数量を増やすための設備投資もいるし、作業が増えるので機械化できるところを機械化する。一緒に取り組んでいく仲間と日本の技術を出し合いながらクリアしていきたい。

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