岩手県大槌町は、4月に町内の2カ所で相次いで発生した大規模な山林火災について、発生から38日目となった5月29日、鎮火を宣言しました。
町の人からは「ようやくゆっくり寝られる」と安堵の声が聞かれました。

大槌町 平野公三町長
「この度の林野火災の鎮火を午後1時に宣言いたします」

大槌町の平野公三町長は29日、4月に町内で発生した大規模な山林火災について、午後1時に鎮火を宣言しました。

この山林火災は4月22日の午後2時ごろ、大槌町の小鎚地区で発生し、その約2時間半後、10kmほど離れた吉里吉里地区周辺でも発生したものです。

町内2カ所で相次いで発生した山林火災を受け、町は一時、人口の3割ほどに当たる3257人に避難指示を出しました。

町によりますと、焼失面積は小鎚地区と吉里吉里地区周辺を合わせて1633haに達し、2025年2月、大船渡市で発生した山林火災に次ぎ、平成以降では国内2番目の規模となっています。

5月2日には延焼のおそれがなくなったとして鎮圧が発表され、これまでに住宅1棟を含む建物8棟の全焼のほか、2人が軽いけがをしたことが確認されています。

そして発生から38日目となった5月29日。
平野町長は午前10時ごろ、県の防災ヘリに乗り、消防とともに上空から山林火災の現場を視察。

その結果、29日まで約2週間にわたって熱源が確認されなかったことなどから、消防が鎮火したと判断し、町の鎮火宣言に至ったということです。

山林火災の鎮火を受け、町の人からは安堵の声が聞かれました。

大槌町民
「安心した、きょうでゆっくり寝られる」
「火がくすぶっているところあったりして気が気ではなかった。きょう、やっと鎮火宣言が出てうれしく思っている」

こうした中、政府は29日この山林火災について局地激甚災害に指定することを正式に決定しました。

施行は6月3日からで、これにより被害を受けた樹木の伐採や、運搬などにかかる経費の半分が国によって補助されます。

大槌町 平野公三町長
「森林再生に向け 関係機関・団体の協力を得て進めていく必要があると思う。地域経済をどう盛り上げていくかも一つの課題としているので、鋭意 努力をしていかなければならない」

町は森林の復旧に向けて、関係機関でつくる「林地再生対策協議会」を5月設立し、6月から具体策の協議を進めるほか、観光需要の回復についても県の事業との連携を検討するとしています。

宣言には、5月6日に町内の城山体育館周辺で約2haを焼いた山林火災も含まれるということです。

岩手めんこいテレビ
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