バイデン氏が過半数超え 新大統領は決定?

日本時間の11月8日、午前1時過ぎ。アメリカの主要メディア各局で突如報じられたのは、バイデン氏の“勝利確実”だった。

喜びに沸くバイデン支持者と、敗北宣言などしないと息巻くトランプ支持者とで渦巻いたアメリカ。このままバイデン氏が新たな大統領に決定するのだろうか?

「負けました」木村太郎が予想できなかった結果

宮根誠司キャスター:
トランプさんより前に敗北宣言、しますか?

木村太郎氏:
負けました。僕はね。トランプは負けてないって言っているけど、僕は負けた…。

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Mr.サンデーのスタジオに、トランプ氏の勝利を予想していたジャーナリストの木村太郎氏が参戦。宮根キャスターが核心を突くと、木村氏はいつになく弱腰な口調でこう述べた。

今回の選挙戦について改めて問われた木村氏は、バイデン氏の強さを認めた上で…

木村太郎:
バイデンが7400万票、トランプが7100万票、過去にない得票数を2人で取っているんですよ。こんな選挙はなかった。

両党ともに、過去にないほどの得票数が生まれた選挙戦だったと振り返った。

「選挙人算定法」を逆手に取ったトランプ大逆転のシナリオ

接戦を制し、勝利が確実に見えるバイデン氏。だが、実はトランプ氏が合法的に逆転可能なシナリオがあると木村氏は語る。

これは、約130年前に制定された選挙人算定法の承認領域条項の一文を抜粋したものだ。

選挙人集会(今年は12月14日)の6日前までに様々な処理が済んでいれば、州議会の決定はその州の最終決定になることを定めている。

木村太郎氏:
これは環境がそろえばOKですと決めている法律なので、逆に読まなきゃいけない。この日に間に合わなかったら、一般投票の選挙人選出はパーになりますと。後は州議会で決めなさいという法律。

トランプは裁判に持ち込むぞと言っているが、裁判に勝たなくてもいい。長引かせて、揉めてこの日(12月8日)まで決着がつかないと、こちらの過程にうつっていく。

仮にトランプ氏がこの作戦に成功した場合、今度は州議会の投票が行われる。

激戦のペンシルベニア州やウィスコンシン州、ミシガン州、ジョージア州では、共和党の議席が民主党の議席より多く、共和党有利の状況になる。

州議会の決定次第では、トランプ氏の大逆転という可能性が残っているのだ。

宮根誠司キャスター:
これからの大統領選では、接戦になれば「ゴネ得」ということになりませんか?

木村太郎氏:
民主党側は、これをトランプのクーデターと呼んでいるが、全部合法なんですよ。

「合法的逆転」があり得るこの状況。州議会での選挙に持ち込めたら、果たして思惑通り票が入るのだろうか?

宮根誠司キャスター:
州議会の選挙人はトランプを選ぶのが自然?

木村太郎氏:
それは分からない。

宮根誠司キャスター:
それ当ててよ!

まだまだ米大統領選から目が離せない。

(「Mr.サンデー」11月8日放送分より)