県内でも労働者の人手不足が深刻化する中、ライブニュースでは熊本で働く外国人に
スポットを当ててお伝えします。2回目の28日は、今年2月にオープンした大津町のビジネスホテルのレストラン。調理や接客を担当するスリランカ出身の女性を取材しました。
【スリランカ出身 ディルキ・ニサンサラさん】
「こんにちは」
大津町で暮らすスリランカ出身のディルキ・ニサンサラさんです。ディルキさんは地元の大学を卒業後、シンガポールの大学で1年間経営学を学びました。そしてドバイのホテルのフロントで接客業の経験などを積み去年11月に、日本にやってきました。
【ディルキさん】
「日本の仏教や日本の着物が好き」
最長で5年間働くことができる「特定技能1号」の在留資格を持つディルキさん。
「まだまだ日本語は苦手だ」と自宅で毎日2時間ほどの勉強を続けています。
【スリランカ出身 ディルキ・ニサンサラさん】
「漢字があまりできないので電車の乗り方がわからないので困った」
日本での生活は「バスや鉄道の乗り方」や「ごみの分別ルール」など慣れないことが多いといいます。
【ディルキさん】
「服の捨て方がわからなかったので日本人に聞いて捨てた。(ごみ出しは)わからないので大変」
出勤前。
職場で食べる弁当の準備です。
3つのスパイスとダールという豆を入れたスリランカカレーをつくります。
【味見する】
Qどうですか?
「おいしいです」「ちょっと辛い味」「これはスリランカのお米」
弁当箱に入れて完成です。
仏教徒のディルキさん。
出勤前は、いつも礼拝をして仕事の安全を祈ります。
ディルキさんが働くレストランがある『ワーカーズホテル熊本大津』です。
菊陽町に進出した台湾の半導体製造大手TSMCやJR肥後大津駅に近くビジネス客や観光客などの利用を見込み今年2月にオープンしました。
大津町ではTSMCの進出をきっかけに宿泊施設の開発が進んでいて町によりますと
去年3月時点で6軒だったビジネスホテルが約1年で11軒となりさらに増える見込みだということです。
こうした中、必要となるのは「新たな労働力」の確保です。
【ワーカーズホテル熊本大津 プロジェクトマネージャー 下川 由里江さん】
「土日祝日に働ける日本人スタッフの採用が困難でそこから外国人のスタッフの採用を前向きに検討した」
【ディルキさん】
「おはようございます」
こちらのホテルではディルキさんと同じスリランカ出身のスタッフたちがレストランを支えています。
【ディルキさん】
「ご注文は何でしょうか」
【客】
「ロースかつ定食を食べてみようかと思います」
この日はディルキさんが調理します。
【とんかつを揚げる】
【とんかつを切る】
大津町産の豚肉を使ったロースかつ定食の出来上がりです。
【ディルキさん】
「ロースかつ定食です」
【客】
「おいしいでそう」
【客】
「おいしい」
【客】
「スリランカの人たちはこのような食べ物を作ってもらってかわいい人たちが一生懸命つくってくれるので私たちも来るのが楽しい」
【客】
「店に入ったところから笑顔で迎えてくる」
ディルキさんは最初、日本の調理の仕方に慣れず様々な失敗をしたといいます。
【ディルキさん】
「(最初は)目分量で入れるのはわからなくて困った」
【ワーカーズホテル熊本大津 プロジェクトマネージャー 下川 由里江さん】
「とんかつが焦げてしまったこともあるし卵焼きも知らないでつくっていたので
ムースのような違う料理に仕上がったこともあった」
Qどうやって克服した?
「なんども練習をしてもらった」「時間を守るというところとか報告、連絡、相談とか基本動作も最初は守ってもらえなかったので10カ条をつくって徹底させた」
お昼休み。
スタッフみんなスリランカカレーの弁当です。
【ディルキさん】
「おいしい」「スリランカの人はカレーが好き」
ホテル側はディルキさんを含めた「外国人スタッフの存在は大きい」と話します。
【ワーカーズホテル熊本大津 プロジェクトマネージャー 下川 由里江さん】
「外国人スタッフを採用することで前向きに勉強したいという刺激を受けることで
ホテルのサービスや品質を向上させたい」
【ディルキさん】
「(仕事のやりがいは)おいしい料理を提供してお客様に喜んでもらえるところ」
「日本の経験を持って自分の国でビジネスを始めたい」
熊本で日本語の勉強をしながら調理や接客業の技術を磨くディルキさん。「将来は、スリランカに戻り地元の食材を使ったビジネスに挑戦したい」と意気込みます。