佐賀市にある何の変哲もない池に見えますが、こちらは縄文時代、8000年前の遺跡が見つかった場所なんです。
【野上】
吉野ヶ里遺跡が弥生時代の遺跡で全国的にも有名ですが、それよりも古いということですね。
【原竹】
そうですよね、この遺跡の名前は東名遺跡です。
発見から約30年、国の史跡に指定されて今年で10年。
再来年にはこの魅力を伝える新しい施設もオープンする予定で、このほど大学生と活用方法を考えるワークショップが開かれました。
佐賀市金立町にある東名遺跡。
約8000年前の貝塚が見つかり、国内最古・最大級の湿地性貝塚として日本文化の起源を知る重要な遺跡です。
【佐賀市文化財課 西田巌さん】
「そして東名遺跡は8000年前なのでこの年表で言うと、縄文時代の真ん中の方」
佐賀市の職員で、優れた縄文文化の研究と活動に贈られる縄文文化賞の受賞経験がある西田巌さん。
その説明を熱心に聞くのは佐賀大学の芸術地域デザイン学部の学生たち。
若い人の自由なアイデアを参考にし、より人が集まりたくなる場所を作ろうと佐賀市が開いた意見交換会です。
8000年前は海面が今より高く、現在は海岸線から約17キロ離れているこの佐賀市金立町も、海に沈んでいました。
それにより貝塚が海に沈み泥をかぶっていたことから保存状態が良かったそうです。
現在は調査が終わり土をかぶせ保存されている実際の貝塚の上で8000年前に思いをはせました。
【佐賀大学 学生】
「実際乗ってみると、なんかマジでその原っぱっていうか草だなっていうのは思いましたね。北側見たときに遠景がすごいきれいだなって思ったので」
その後はグループに分かれ意見交換と発表を行います。
【佐賀大学 学生】
「貝を踏むときに裸足で踏むと痛いんじゃないかみたいな意見が出たと思うんですけど、貝の裏側、ちょっと踏んでも大丈夫そうなところをあえて露出させて足つぼみたいにする」
「縄文人と現代人が繋がれるものって空なんじゃないかなと思って、多分感性とかも代わってないと思うんですよ、現代人も縄文人も、だから星空観察ができたらつながりを感じられるんじゃないかなと」
佐賀市は遺跡の隣の敷地に、発掘で得られた資料を収蔵・管理・公開する埋蔵文化財センターを建設していて、再来年のオープンを目指しています。
【佐賀市文化財課 西田巌さん】
「若い方がどう思ってるのか、遺跡をどう活用していくのかっていうのを真摯に真面目に考えていただいてとてもうれしかったのと、今後ぜひそれらの意見を参考にしていきたいと思ってます」
【原竹】
自然の恵みを最大限享受して生活に取り入れる縄文文化の持続可能性が今再注目されています。