25日に黒部市から朝日町にかけた下新川海岸が全国で初めて「高潮予報海岸」に 指定されました。
背景にあるのは、過去に起きた富山湾特有の「寄り回り波」による浸水被害、予報の精度をより高くする狙いがあります。
*リポート
「平成に大きな被害をもたらした寄り回り波。もっとも被害が大きかった入善町芦崎地区では離岸堤や堤防の整備が整っているものの、こちらの海岸は全国で初めて高潮予報海岸に指定されました」
今回、「高潮予報海岸」に指定されたのは、片貝川の右岸から新潟県境までの沿岸で、黒部市、入善町、朝日町が含まれます。
これまでの潮位予測に加え、海岸の地形などを考慮した「波の打ち上げ高」を反映させることで、より精度の高い警報・注意報の発表、的確な避難判断につなげるねらいです。
*入善芦崎地区の住人は
「や情報社会やからいろんな情報流していただくと備えできるからいいことだと思う。とてもいいことだなと思って安心している」
新たな高潮予報の運用に先駆け、国は今年1月、朝日町赤川の海岸沿いにレーザー光を照射して波の高さを測る装置を全国で初めて設置しました。
波を詳しく調べる理由、それは富山湾の地形にあります。
*国土交通省北陸地方整備局黒部河川事務所 日下部満さん
「日本海側、富山湾では潮位の変動というものがないので、高潮予報といわれましてもぴんと来ない部分があるんだと思う。」
富山湾は、太平洋側と比べ、大きな潮位変化がない一方、「寄り回り波」と呼ばれる富山湾特有の高波によって浸水被害を受けてきました。
*入善芦崎地区の住人は
「低気圧が発達して三角波が発生して寄り回り波として大きな高波の被害を受ける、これはもう小さい時から自分らは(知っている)」
2008年には県内の沿岸に最大10メートル級の高波が押し寄せ、2人が死亡。200棟以上の建物が全壊や浸水などの被害を受けました。
海岸の地形などを考慮した「波の打ち上げ高」を予報に反映させるのは、全国初の試みで、国は住民の安全確保につなげたいとしています。
*国土交通省 北陸地方整備局 黒部河川事務所 日下部満さん
「今回この波の打ち上げ高の部分を予測に加えることで平成20年のときのような波がきても、気象庁、国交省、富山県の三社でしっかりと警報を出すことで住民のみなさんに避難の勧告を呼びかけることができると」
「高潮予報海岸」は今月28日から始まる新しい防災気象情報にあわせ、運用が始まります。