福島県いわき市の繁華街で発生した火事から5月26日で2年。「またこの場所で」親子で新たなスタートを切った店もある。
■2年前、繁華街で13棟が火事
火事があった現場の一部は整備され、駐車場が出来た。その隣にはテナントビルも建っている。
2024年5月、JRいわき駅から約200メートルほどのいわき市平・田町(たいら・たまち)の繁華街で起きた火事。建物が密集していたことから鎮火までに約11時間半を要し、全焼の5棟を含む13棟が焼ける被害が出た。
警察は火元とみられる飲食店オーナーの50代男性を業務上失火の疑いで書類送検した。いわき簡易裁判所は、2026年2月17日付けで罰金50万円の略式命令を出している。
■火事被害からの再スタート
一方、火事の被害から再スタートを切る店も。LoungeHana・華の水野真理さんは「もう営業できなくなるなっていうのはありました。再開できないなっていう不安はありました」と話す。
火事で店が全焼した水野さん。発生当時は、自宅にいたが、知り合いから連絡を受け急いで駆けつけた。「風がちょうどその時ちょっとありまして、火の粉もすごくて、もう熱いし、火事の怖さをちょっと改めて実感したというか」と当時を振り返る。
■店内では火気厳禁
水野さんは2025年5月、店の跡地に立ったビルで長女の満弥さんと再びラウンジをオープン。満弥さんは「ガスをやめてIHに変えました」と話す。他にも紙タバコを禁止するなど店内では火を一切使わないようにしている。
満弥さんは「今後も一切このようなことが起きないように。私たちもそうですし、お客様の命を守るためにもしっかり対策してやっていきたいと思っています」と話した。
火事を教訓に安全第一の営業に取り組んでいる。
■約半数の32件で立ち入り検査
2年前のあの日は強い風が吹いていて、密集していた繁華街で燃え広がった。火事を受けて平消防署は、2025年から対象となる建物66軒のうち32軒で立入検査を実施。消火器など消防用設備の設置状況などを確認し、違反があった17軒に対して指導を行っている。
日ごろの備え、そして火の後始末など細心の注意を払って、この教訓を生かしていかなければならない。