5月5日、東京のアメ横商店街周辺で行われた、道路にはみ出して営業する悪質な店舗などの一斉取り締まり。
その後、アメ横周辺はどのように変わったのか?
その様子を見に行くと、驚きの実態が明らかになった。
番組ディレクター:
現在も歩道の上にテーブルと椅子が置かれています。
取り締まりがあっても、歩道の上での営業をやめない店。店側の声と、悩める町の現状を取材した。
警察官のアナウンス:
看板、商品、机・椅子を歩道に置かないでください!歩行者が通れません!この辺り混んでおります!
東京・台東区の「アメ横商店街」周辺では、道路にはみ出して置かれたテーブルやイスなどで歩行者や緊急車両の通行が妨げられるといったことが問題になっている。
緊急車両がスムーズに通行できるよう、警視庁は5月5日、悪質な飲食店などの取り締まりを行った。
警察官のアナウンス:
ただいま、警察活動により“若干”通行制限をかけておりますが、前へお進みください!
地元・上野警察署の警察官20人以上が商店街を見回り、飲食店などに注意を呼びかけるとともに、2店舗を捜索し、路上に設置されたテーブルやイス、看板などを押収した。
それから、2週間も経っていない先週末、アメ横周辺の商店街を取材すると、歩道に、商品やテーブルなどを出している店が多数あった。
山根瑛介報告:
歩道なのですが、机やイスなどが出ていて、歩行者が歩きづらそうです。
大規模な取り締まりがあったにもかかわらず、周辺では、改善がみられない店が多数見受けられた。
山根瑛介報告:
歩道が柵で閉鎖され、歩行者が歩けないようになっています。
歩道がふさがれているため、訪れた人の多くが、車道を歩いていた。ときには、危険を感じる場面も見られた。
山根瑛介報告:
車道に人が出ていて、車が非常に通りづらくなっています。
車の通行にも影響が出ていた。歩道にテーブルを出していた店に話を聞いてみると…。
店員:
(Q.警察は何時に来る?)警察は夜9時くらい。
店によっては、警察が見回りに来たときにだけテーブルやイスを片付けてやり過ごすという。
しかし、許可を得ずに道の上にテーブルや看板を設置するのは違法行為になる。
5日の取り締まりで家宅捜索を受け、テーブルを出さないように改善した飲食店は、他の店で違反が続いている現状に「違反店は減ってきてはいると思うが、まだ出している店は見受けられる。売り上げや、客を入れられる案内の数も変わるので、平等にしたほうが絶対いい。路上での営業はなくした方がいいが、 求めている客もいるので、そこは残念な部分がある」と、“不平等さ“を訴えた。
実際に上野を訪れた人たちに聞くと「昼飲み、外飲みというイメージがあるからさみしい気持ちはあるけど、緊急車両が通るならしかたないかな」「外で飲むのは結構好きなので、完全になくなっちゃうのはさみしい」「そこのエリアだったら、そういうつもりでみんなやっているのかなと思いますけど、それ(外飲み)をしたくて、きょう来た」「極端に邪魔になっているようであったらなくした方がいいと思うが、著しく邪魔じゃなければ多少 許容してもいいのかな。飲み屋でワイワイというイメージがあるから」と『さみしい』といった声があった。
しかし、その一方で「はっきりダメなものはダメだと捕まえた方がいい、治安も悪くなるし、そこをなあなあにしたらだんだん悪くなる。メリハリをつけないとどんどん悪くなると思う」といった声も聞かれた。
下谷町町会の真貴田雄一会長は「取り締まりが終わった、その時だけはバッと引っ込める、警察署がいなくなったらしれっと出すと、“いたちごっこ”ですよ。何かあったとき、不公平にならないようにルールを守ってください、あくまでもルールを守ってくださいよというところ」と今後も厳しく対応していくと話している。
町会では、月に2回、警察署と合同パトロールを行っているといい、真貴田会長は「警察署と一緒にね。パトロールして、いろんな出ているとこ注意したりとか、我々の町ですから、我々はしっかり自分たちの町は、守らなきゃいけませんから。ちゃんとルールを守ってくださいということなんですね」と呼びかけた。
また、警視庁は「上野署ではアメ横地区で指導警告を続けています。道路上に椅子などを置いて営業するのは法令違反です。訪れるみなさんもご理解・ご協力ください」と利用する客にも協力を求めている。
(「イット!」5月20日放送より)
