20日午前、長野・千曲市の河川敷に突如現れ駆除された1頭のクマ。

さらに、東京や岩手ではクマに襲われた可能性がある遺体が見つかり、連日各地で相次ぐクマの出没に戦々恐々の状況となっています。

19日、長野・千曲市の市街地にクマが出没した時の映像で、走行する車の陰から突如、姿を現したクマ。
住宅街の脇道でしょうか、小走りで去っていきました。

その後、クマは突然道路に現れ、猛ダッシュで住宅の敷地へ侵入。

しばらくして再びカメラの前に現れたクマは、何かを見つけたのか猛スピードで走り去っていきました。

住宅や店舗が立ち並ぶ市街地でのクマ出没に地域の警戒も強まる中、20日…。
クマの目撃があった付近には小学校もあり、子供たちが保護者に付き添われながら登校していました。

一方、千曲市は早朝6時半過ぎからパトロールを実施。
20日朝も複数のクマの目撃情報があったといいます。

そして、のそのそと河川敷を歩きながら警戒する様子のクマを発見。
その後、麻酔銃で捕獲し駆除されたということです。

関係者によりますと、駆除されたのは体長1.5メートルほどのオスだったということです。

街の人からは「これでしばらく落ち着けば良いと思うが、1匹ではないかもしれない。まだちょっと怖いな」「すごくよかったなと思って。外遊びも出させられないと思ったので、本当よかったです。これで安心して登下校してくれればありがたいです」などの声が聞かれました。

専門家によりますと、クマはこれから繁殖期を迎えます。

そのため、メスを求めるオスは気性が荒くなり、行動範囲も広げることでより人と遭遇する確率が高まるといいます。

こうした中、クマとみられる被害も発生しています。

20日午前、岩手・西和賀町の山林近くの沢で男性の遺体が発見されました。

町や消防によりますと、町内に住む女性から「85歳の父親が山菜採りに行って戻ってこない」と消防に通報があり駆けつけると、自宅の敷地内でクマ1頭を目撃。

その後、近くの沢で頭と体を大きく損傷した男性の遺体を発見しました。

警察では、男性はクマに襲われた可能性が高いとみて、調べを進めています。

現場周辺では、クマの姿も確認できました。

同様の被害は、クマ出没が相次いでいる東京都内でも。

19日、東京の奥多摩町の山中で、クマによる被害の可能性がある上半身のない性別不明の遺体が発見されました。

警視庁によりますと、動物によって荒らされた形跡がある他、遺体の周辺には大型動物のものとみられる足跡が複数残っていたということです。

環境省によりますと、都内では少なくとも2017年度以降、クマの人身被害で亡くなった人は確認されていません。