物価高が続く今、新規オープンが相次ぐスーパーの間で“総菜戦争”が始まっています。
20日、千葉・山武市にオープンしたのは、激安スーパーとして知られるトライアルの新店舗。
注目度の高さを物語るように、開店前から大行列ができていました。
多くのお客さんのお目当ては総菜コーナー。
いわし天丼は429円、のり弁当は321円、タマゴサンドは199円と、どれもお値打ち価格です。
中でも断トツ人気となっていたのが299円の「かつ重」で、手に取るお客さんが続出。
「かつ重」4つを手で抱えるようにして買い物かごに入れていた女性客は、「あれだけのカツの大きさだから、まあお買い得ですよね。帰って食べるのが楽しみです」と話していました。
こうした“お得総菜”は店内の厨房で作られます。
中でも「かつ重」は、年間で1500万食売れるトライアルの大ヒット総菜です。
20日は東京・東村山市でも新店舗がオープン。
「ベイシア 東村山店」です。
ここでも、からあげ100グラムが214円、ご当地グルメ「黒焼きそば」が322円など、お値打ち価格で総菜が売られていました。
消費者に対するあるアンケートでは、スーパーを選ぶ基準として約4割の人が「総菜が好きなお店に行く」と回答。
また、総菜市場そのものの規模も、2025年は11兆7075億円と過去最高となり、2020年以降、右肩上がりの拡大ぶりです。
大手「イトーヨーカ堂」も総菜を軸に新たな客層の取り込みを図っています。
イトーヨーカ堂 フード&ドラッグ事業部長・土居仁さん:
ここ数年ですね、スーパーを選ばれる選択肢として、お総菜の良さで選ばれるケースが非常に増えてきております。
消費者ニーズの高まりを受け、総菜カテゴリーの強化にあたり、特に力を入れたのが麺類。
値上がりしたコメの代わりになるメニューとして、そばやうどんを全面リニューアルし、麺がそろう売り場を展開。
スーパーの人気を左右する総菜の今について、流通の専門家は次のように見ています。
流通ジャーナリスト・西川立一さん:
総菜に対しては、消費者の節約志向が依然として根強いので、低価格なもの。そして一方で、素材や調理方法にこだわった、こだわり商品。そういった面で二極化の流れにあると思います。やはり価格を安くして、お客さんを呼び込もうという戦略を立ててるスーパーが多いです。