立山黒部アルペンルートが全線開通してちょうど1カ月。富山県立山の室堂周辺では、青空にそびえる雪の壁が訪れる人々を魅了している。今年は例年よりも雪解けが早く、「みくりが池ブルー」の鮮やかなコントラストは6月上旬ごろから楽しめそうだ。

高さ約11メートルの雪壁、「十分な迫力」
5月15日、室堂周辺は朝から青空が広がった。日中の最高気温は12度と肌寒いながらも、日差しのもとでは心地よく過ごせる陽気となり、連日多くの観光客が足を運んでいる。


観光客の最大のお目当ては「雪の大谷」だ。開通当初よりも少し低くなったとはいえ、現在も高さ約11メートルの雪壁がそびえ立つ。


訪れた観光客からは「すごく感動した」という声が上がるほか、「雄大でいい。これだけの雪を見るのは初めて。冥土のみやげ」と、思わず笑みがこぼれるような感想も聞かれた。雪の大谷ウォークは6月25日ごろまで開催されており、まだしばらく楽しめる。
「みくりが池ブルー」が姿を現しはじめる

もう一つ特に見どころなのが、室堂エリアにある「みくりが池」だ。北アルプスで最も美しい火山湖とも称されるこの池は、冬の間は一面が雪に覆われている。雪解けが進むにつれ、湖面が少しずつ姿を現し、「みくりが池ブルー」と呼ばれる神秘的な青色が広がっていく。

今年は例年よりも雪解けが早く進む見込みで、雪の白と空の青の鮮やかなコントラストが6月上旬ごろから楽しめそうだという。初夏の到来を視覚で実感できる光景だ。
オスのライチョウも姿を見せる


この日の午前中には、縄張りを見渡すように現れたオスのライチョウの姿も確認された。雪解けとともに動物たちも活発に動き始めており、自然の豊かさを肌で感じられる季節が訪れている。

立山黒部アルペンルートは、雪の大谷、みくりが池ブルー、そして野生のライチョウと、初夏ならではの絶景が重なる時期を迎えつつある。
(富山テレビ放送)
